オンライン腰痛予防教室を選ぶときのポイント

インターネット上で質の高いサービスを選ぶためには

オンライン上では、さまざまな人がサービスを提供しているため、サービスを利用するときの効果に違いが出てくる可能性があります。

前回の内容では、オンライン腰痛予防教室のデメリットとして、サービスの質にばらつきがあるという点を取り上げました。

もちろん、すぐに効果が出なかったり、自分には効果が出なかったりすることは、必ずしもそのサービスの質が悪いということにはつながりません。

しかし、せっかくサービスを利用するのであれば、より効果的なサービスを利用したいと思うことは当然です。

サービスの質を見極めるポイントとして、「サービスを提供している人が信頼できる人か」について紹介しましたが、今回はもう少し深掘りして、より良いサービスを利用するために、押さえておきたいポイントをさらに3つ紹介したいと思います。

今回は、主にオンラインの腰痛予防教室を中心にお伝えしていきますが、それ以外のオンラインサービスに関しても共通する点があると思いますので、ぜひ最後まで読んでください。

ポイント①エビデンス（＝根拠）があるか

最初のポイントは、サービスの内容にエビデンスがあるかです。

エビデンスとは「根拠」のことで、サービスの内容に根拠があるかを調べると、より良いサービスを見つけやすくなります。

例えば論文などの権威性の高い情報をもとにしているサービスと、人から聞いただけの真偽が怪しい情報をもとにしているサービスがあるとしたら、どちらがより効果的かはすぐにわかると思います。

腰痛に関しては、現在でも腰痛の全てが解明されているわけではないため、「〇〇すれば必ず良くなる」というものは存在しません。

しかし、「どういった運動がより効果的なのか」「どの筋肉をストレッチすればいいのか」など、限定的ですがわかっていることもあります。

そのような、「現段階でわかっている根拠」をサービス内容に組み込んでいるものは、良いサービスである可能性が高いと考えられます。

根拠と言っても、「医学的根拠」「統計学的根拠」「専門家の意見」など、さまざまなものがありますが、専門家でない限り、専門知識の根拠について精査することは難しいと思います。

そのため、根拠があるかを見分けるポイントとして、以下の内容を確認してみましょう。

①断定的になっていないか

→根拠があると言っても、「〇〇だけで良くなる」のような根拠は存在しません。

そのため、断定的になっているような文章は根拠に乏しい可能性があります。

②サービス内容の根拠になる情報があるか

→根拠があると言うことは、その元になっている情報（例えば論文や書籍）が必ずあります。

サービス内容には記載されていない可能性もありますが、一度サービス提供者に聞いてみるのも良いかと思います。

③サービス内容の説明が納得できるか

→詳しい内容までわからなくとも、根拠がある内容は、土台となる知識がしっかりしているので、聞いたときに納得感があります。

もちろん、話術や文章の構成だけで納得感を与えている場合もあるため、これだけで判断するのは危険です。

これらのポイントをチェックしてみると、よりよいサービスを見つけられると思います。

ポイント②繰り返し学べるか

腰痛を予防する上で重要なことは、日々の積み重ねです。

どれだけ良いサービスを受けても、続かなければ最大限の効果は期待できません。

例えば、効果的なセルフケアを覚えたとしても、一週間後には覚えた内容が曖昧になってしまい、効果的に実践できなくなってしまうといったことも起こると思います。

そのため、サービスを繰り返し受けられることはとても重要です。

・動画を期間中は繰り返し視聴できる

・サービス利用後もセラピストに質問ができて、理解が曖昧なところが解消できる。

・サービスの利用が終了した後も、再受講がしやすい。（例えば再受講の費用は初回より割引されるなど）

このような内容が含まれているサービスは、繰り返し利用できる仕組みがあるため、より効果的に利用できる可能性があると思います。

ポイント③直接指導を受けられるか

オンライン上では動画教材を中心としたサービスも多くみられます。

動画教材は、繰り返し視聴できるメリットがある反面、利用する人の身体の状態に合わせた詳細なアドバイスができないといったデメリットがあります。

そのため、動画教材しかないサービスより、ビデオチャット機能などを利用した、オンラインのセッションがあるサービスを利用した方が、より自分の状態にあったセルフケアやトレーニングを学ぶことができます。

特に腰痛に関しては、その原因が多岐にわたるため、利用する人の生活状況や仕事内容、姿勢などさまざまな要素を考慮しなければなりません。

そのため、セラピストに直接指導を受けられることは重要な要素になります。

より良いサービスを利用するために

今回はより良いサービスを利用するために押さえておきたい3つのポイントを解説しました。

まとめると、

①提供しているサービス内容に根拠があるか

②繰り返し学習できる仕組みがあるか

③直接指導してもらえるか

がポイントになります。

もちろん、サービスの質には個人差もあるため、3つのポイントを押さえていれば、必ず効果が出るといったものではありません。

今回の内容はサービスの内容を保証するものではありませんので、そこはご了承ください。

良いサービスに出会い、あなたの腰痛が少しでも良い方向に進むことを願っています。

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