この記事は
・脚痩せしたい
・お尻が痩せない
・骨盤が歪んでいると言われた
という悩みのある方に向けて書いています。
みなさん、こんにちは。
私は理学療法士、いわゆる「リハビリのセラピスト」として日々いろいろな方の身体の悩みに向き合いながら、エステサロンでのコンディショニングの施術なども行っています。
リハビリの現場では、身体の「見た目」に関わる悩みは多くありませんが、サロンに来ていただくお客様の中には、身体の「見た目」に関わる悩みを圧倒的に多く相談を受けます。
「脚痩せ」に限らず、身体の一部分だけが痩せないと言うのは非常に多い悩みであると思います。
なぜ、身体の一部分だけが痩せないのでしょうか？
私自身の経験から、「身体の一部分が痩せない」などの見た目で悩んでいる方の共通点として、立っているときの姿勢の偏りが関係していると考えています。
今回は「脚痩せシリーズ」ということで、お尻が痩せない人の姿勢の特徴と、なぜちょっとした姿勢の違いで、脚が太くなってしまうのかについて解説していきたいと思います。
今回の内容を簡単にまとめると、
「お尻が痩せない人は、骨盤が後ろに傾く姿勢になっていることが多く、骨盤の傾きを整えることが、効率よく脚痩せを行うためには重要です」ということになります。
「お尻を小さくしたい」と思っている方は、ぜひこの先を読み進めてください。
では本編に移りましょう。
脚が痩せないのは骨盤が歪んでいるから？
結論からお伝えすると、脚痩せしない、特に「お尻が痩せない」方は、骨盤が後ろに傾いている姿勢になっていることが多いです。
骨盤には前後に傾く動きがあります。よく「骨盤が歪んでいるから脚が太くなる」と言う話を聞きますが、あれは少し間違っています。
何をもって骨盤が歪んでいるとするかによりますが、運動学的に考えた場合、「歪む」と言う運動方向はありません。
そのため、骨盤が歪むから脚が太くなると言うのは、脚が太くなっている理由を適切に説明できていません。
大切なことは、「骨盤の動きが脚に対してどのような変化を起こすのか」です。
この辺りを、今から説明していきます。
骨盤が後ろに傾く姿勢の代表的なものは「猫背」の姿勢です。
骨盤が後ろに傾くことによって、お尻の筋肉は縮んで固まりやすくなっています。
筋肉が過剰に縮んで固まることによって、お尻周りの循環が阻害されることで、お尻が痩せにくくなってしまいます。
さらにお尻周りには、脚全体に血流を送るために太い血管が通っていて、お尻が固まることで、お尻だけではなく脚全体の血流が悪くなり、痩せにくい状態になっているとも言えます。
つまり、骨盤の後ろへの傾きによりお尻が縮み、固まっている人は、エクササイズを行う前に、まずは後ろに傾いた骨盤の傾きを整えることが重要であると言えます。
効率よく脚痩せするための姿勢の整え方解説
骨盤の後ろへの傾きを整えるためには、お尻や脚を鍛える前に、まずは「ストレッチ」「マッサージ」などでお尻の筋肉をほぐして、骨盤の後ろへの傾きを減らしていくようにしましょう。
人によっては、お尻の筋肉がほぐれて、骨盤の傾きが整うだけでもお尻が小さくなる方もいます。
お尻の筋肉が柔らかくなってきた人や、すでにお尻が柔らかい場合は、骨盤を真っ直ぐに立てる意識をしていくとさらに効果的です。
【骨盤のきれいな立て方】
座っているときに、お尻の骨である「坐骨」の位置を触って確認してみましょう。
坐骨は座っているときに、座面に当たる部分で左右ひとつずつあります。（骨の形は逆三角形をイメージするとわかりやすいかと思います。）
座っているとき、坐骨の先端がまっすぐ立つようにすることで、自然と骨盤を真っ直ぐに立てることができます。
お尻痩せを加速させる、簡単脚痩せスクワット紹介
最後にお尻痩せに特化した、脚痩せスクワットの方法を紹介します。
やり方はとっても簡単。
意識するポイントは膝を曲げるときにあります。
骨盤が後ろに傾いている人の場合、骨盤の傾きの関係で膝が通常よりも曲がりやすい状態になっていて、反対に脚の付け根である股関節は曲がりにくい状態になっています。
お尻に適切に刺激を入れるためには、股関節が適度に曲がり、お尻の筋肉を伸ばすことが重要になります。
筋肉を鍛えるときは、力を入れて「縮める」ことに意識が向きがちですが、実は筋肉は適度に伸びた状態から縮める方が力を入れやすくなっています。
そのため、スクワットを行う場合も膝を曲げるときにお尻をしっかり後ろに引いて、お尻の筋肉を伸ばしていくことで、より効率よくお尻に刺激をいれることができます。
【具体的なやり方】
壁を背にした状態で立ちます。
膝を曲げていくときに、壁にお尻をつけるように意識しながら膝を曲げていきます。
膝を曲げるときに上半身が丸くならないように気をつけましょう。
壁を用いることで、お尻を下げる目標ができるため、何もない状態でスクワットを行うより、お尻に意識が向きやすくなります。
お尻に意識が向きにくい人は、ぜひ試してみてください！
脚痩せするなら、まず姿勢から意識してみませんか？
今回は脚痩せシリーズとして、お尻が痩せにくい人の姿勢の特徴を解説して、その解決方法を伝えしました。
効率よく脚痩せするためには、お尻の筋肉の柔らかさはとても重要だと思います。
お尻を鍛える前に、まず姿勢・骨盤を整えてみませんか？
今回の内容が参考になれば幸いです。
