理学療法士が解説 頭痛と運動不足の関係

理学療法士が解説

頭痛と運動不足の関係

理学療法士が現場で感じる共通点

長浜市・湖北地域で頭痛に悩む30〜60代の方へ。運動不足や座りすぎと頭痛の関係を理学療法士が解説します。

「夕方になると頭が重くなる」
「休みの日は少し楽になる」

このような頭痛の相談は、長浜市でも少なくありません。

話を詳しく聞いていくと、
共通しているのは

「ほとんど体を動かしていない生活」

です。

動かないことで起こる身体の変化

身体は、動くことを前提に作られています。

ところが

・長時間のデスクワーク
・車移動中心の生活
・運動習慣がない

といった生活が続くと、
身体は「動かない状態」に適応していきます。

 

するとどうなるか。

動かないこと自体が、
首や肩にとって負担になる状態が生まれます。

理学療法士の現場での印象

PHYSIOで頭痛のある方を評価していると、
ある共通点があります。

それは

「動きが少ない」というより、
「動きのバリエーションが極端に少ない」

という点です。

例えば

・首は前後には動くが回旋が少ない
・肩甲骨がほとんど動かない
・背骨が固まっている

こうした状態では、
同じ筋肉が同じ使われ方を繰り返します。

血流ではなく「変化の欠如」

よく「血流が悪いから」と説明されますが、
臨床的にはそれだけでは説明しきれません。

重要なのは

「動きの変化がないこと」

です。

筋肉は、収縮と弛緩を繰り返すことで
負担を分散しています。

しかし動きが少ないと

同じ筋肉
同じ角度
同じ負荷

が続きます。

この状態が、結果として
頭痛につながることがあります。

Fasciaの視点から見る運動不足

身体の内部では、筋肉同士が独立しているのではなく、
Fasciaという結合組織によって連続的につながっています。

この構造の特徴は

「力や動きが全身に伝わる」

という点です。

つまり、身体を動かさない状態では
局所ではなく全体の動きが小さくなります。

この状態では

・滑らかな動きが減る
・局所に負担が集中する

といった変化が起こる可能性があります。

長浜地域の生活との関係

長浜市周辺では

・移動の多くが車
・歩く機会が少ない
・屋内作業が中心

といった生活背景があります。

実際に評価していても、
「1日ほとんど歩いていない」という方は少なくありません。

この生活は、
身体にとっては「ほぼ静止状態」に近くなります。

執筆経験から見えること

Fasciaに関する内容の執筆に関わる中で、
強く感じるのは

「身体は使われ方に適応する」

という点です。

動かさない身体は、
動かない状態に適応していきます。

そしてその結果、
動いたときに負担が集中しやすくなります。

頭痛を防ぐための考え方

ここで重要なのは

「運動を頑張ること」ではありません。

まず必要なのは

「動く回数を増やすこと」です。

姿勢保持の累積負荷を減らす必要があるんです。

例えば

・1時間に一度立つ
・少し歩く
・肩や首を動かす

この程度でも、
身体の状態は変わります。

できることからやっていきましょう。やるかやらないかではなく、少しづつでもやってみましょう

まとめ

頭痛は、運動不足や座りすぎと
関係していることがあります。

特に

・動きの少ない生活
・同じ姿勢の継続

は、身体の負担を偏らせます。

頭痛が続く場合は、
運動量だけでなく
「動きの変化」を増やすことが
改善のきっかけになることがあります。

【根拠】

身体活動の低下は筋骨格系の機能変化と関連し、
頸部・肩周囲の症状と関係する可能性が報告されている。

【出典】

Hallman DM, et al.
Objectively measured sitting time and neck–shoulder pain.
Occupational and Environmental Medicine, 2015

Heneweer H, et al.
Physical activity and low back pain: a systematic review.
Spine, 2011

 

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