腰痛を予防することは業務効率を上げるために重要です
ビジネスパーソンが自身の健康を守ることは、人生100年時代と言われている現代では、非常に重要な要素となります。
特に腰痛は、身体の不調の中でも上位に入るものであり、腰痛の解消・予防は、長く健康的に働きたい人にとっては、とても重要だと考えます。
腰痛には、大きく使いすぎ(動きすぎ)によって生じる腰痛と、動かないことで生じる腰痛に分けられます。
今回は、主に肉体労働の職場における腰痛について考えていきたいと思います。
肉体労働における腰痛は、主に腰やその周囲の筋肉を使いすぎることによって生じると考えられます。
「なぜ腰の筋肉を使いすぎてしまうのか」「業務で疲労しやすい筋肉はどこなのか」
これらがわかることで、腰痛を解消・予防するためにできる取り組みが見えて来ると思います。
ぜひ最後まで読んでください。
肉体労働における腰痛の原因は?
肉体労働の環境における腰痛の原因は、腰やその周囲の筋肉の使いすぎによる疲労が、主な要因であると考えられます。
なぜ筋肉が疲労してしまうのでしょうか。
それは、業務量が多すぎることも問題かもしれませんが、一つの可能性として、身体の使い方の問題が挙げられます。
腰は身体の中心に位置しており、身体にとって土台としての役割を担っています。
それは腰という漢字に「要(かなめ)」という字が使われていることからもわかると思います。
腰は、身体の土台として機能する一方で、手や足など身体の他の場所からの影響を受けやすい場所でもあります。
特に足からの影響は大きく、昔から「足腰が立たなくなる」という言葉があるように、足の動きと腰の動きには関連性が強くみられます。
私たちの使う専門用語では、「腰椎骨盤リズム」と呼ばれ、腰の動きと骨盤(股関節を含む)の動きは連動していて、規則性があることを示しています。
肉体労働の現場において、よく見られる間違った身体の使い方が、荷物を持ち上げるときや、介護現場などでは利用者様の介助行うときに、足に力が入っておらず、腰だけに力が入ってしまうパターンです。
このパターンでは、足に力が入っていないことで、腰にも力が入りにくいだけでなく、腰が過剰に使用されることによって、疲労も起こしやすい状態だと言えます。
このような身体の使い方を続けてしまうことによって、腰の筋肉は疲労し、腰痛の原因となる可能性があります。
肉体労働の現場で腰痛を解消・予防する場合には、まず身体の使い方を正しく知る必要があると考えています。
腰に負担をかけない身体の使い方
腰に負担をかけないように身体を使う場合、重要になるのが「股関節」の動きになります。
先ほどの腰椎骨盤リズムで取り上げたように、腰の動きには脚(特に股関節)の動きが重要になるからです。
一例を挙げると、股関節が何らかの理由で曲がりにくい場合、おじぎをするためには腰椎が必要以上に曲がる必要があるため、それだけ腰の筋肉には負担をかけることになります。
この場合、腰椎がおじぎする動きをスムーズに行うためには、股関節がしっかり曲がる必要があります。
股関節が動きにくくなる原因には様々なものがありますが、その一つとして、股関節を動かす感覚が掴めない場合があります。
股関節を動かす感覚を養う運動としては、スクワットや椅子からの立ち座り運動などが効果的です。
【具体的な方法】
スクワットや立ち座り運動のときに、あらかじめ手を脚の付け根に当てておきましょう。
股関節を曲げるときに、当てておいた手を脚の付け根で挟み込むようなイメージで曲げていきましょう。
手を挟むように行うことで、股関節を曲げるイメージを持ちやすくなります。
感覚がわかるまで、何度か繰り返して行きましょう。
例えば、荷物を持ち上げるときに腰痛を感じる人は、この運動を数回実施し、股関節を動かすイメージを掴んだ後に、同じように荷物を持ち上げてみると、腰の負担が少し解消され、腰痛が軽減する場合があります。
作業中の腰痛に悩んでいる人は、一度試してみてください。
今回は主に肉体労働の職場における腰痛について、身体の使い方の視点から考えてみました。
もちろん今回の内容だけで、全ての腰痛を解消できるわけではありません。
また今後も、様々なセルフケアや腰痛に対しての考えなどお伝えしていけたらと思います。
より詳細な腰痛に対する対応については、お近くの病院、または専門家に相談するようにしましょう。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
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