爪は健康のバロメーターとも呼ばれるほど、爪は私たちの健康と深い関係にあります。
指先はよく人に見られる部分ですから、トラブルを抱えた爪はどうしても気になってしまいますよね。
一度爪の健康をチェックしてみましょう。
爪は何でできている?
爪は「ケラチン」というタンパク質でできていて、皮膚の表面の角質が硬くなり変化したものです。
爪は、指先を保護するだけでなく、物をつかんだり指先に力を入れる際の支えにもなっています。
歩く時も、足の爪がないとうまく爪先に体重をかけることができません。
爪の構造
私達が見えている「爪」の部分は「爪甲」と言います。
爪の付け根には「爪母」と呼ばれる部分があり、ここで爪は作られます。
爪甲がついている指の部分を「爪床」と呼びます。
いわゆる「甘皮」の部分は「爪上皮」と呼ばれます。
爪でわかる不調のサイン
爪に縦線が入る
爪甲縦条と呼ばれます。
多くは加齢が原因で、ストレスや睡眠不足、過労などでも現れることがあります。
病気が原因の可能性は低いです。
爪に横線が入る
何らかの原因によって爪の成長が一時的に止まってしまうことがあります。
体調不良やストレスによって、栄養が爪に行き届かず、成長が阻害された時などに起こります。
足であればきつい靴を履いて血行が悪くなった場合なども横線が入りやすくなります。
横線が深い場合は、糖尿病、亜鉛欠乏症などの病気も考えられるため、注意しましょう。
二枚爪
爪は実は三層構造になっています。
この層の間に空気などが入ることで爪がはがれてきます。
その原因の多くは乾燥や外部からの強い刺激によるものです。
爪切りなどの大きな力が加わった際もなることがあります。
更年期を過ぎると女性ホルモンの分泌が減り、爪の素となるケラチンを生成する力も衰えてきます。
ケラチン不足による弱い爪も二枚爪の特徴です。
爪が割れやすい
爪が割れてしまうのも、爪の水分が足りない、ネイルなどによる負担、栄養不足などが原因として挙げられます。
水仕事をしたり、除光液を頻繁に使う人は爪が乾燥しやすいので、保湿を怠らないようにすることが大切です。
爪が反りやすい
反りが強い場合は、「匙状爪(スプーン爪)」と呼ばれ、スプーンのように爪が反りかえった状態になります。
鉄欠乏性貧血などで、指先に栄養が行きわたらず、爪が弱くなっていることなどが考えられます。
弱くなった爪に、指の腹側から強い力が加わることで、その力に耐えきれず反ってきてしまうのです。
爪の色が変わる
白:鉄欠乏性貧血など、貧血の疑い。
黄色:爪水虫や新陳代謝の低下。
青紫色:血流が悪くなり、酸素が行き届いていない状態。肺疾患や悪性貧血の可能性あり。
ささくれ・さかむけ
爪周りの皮膚が乾燥してめくれてしまう症状です。
寒さや乾燥、食器洗いの洗剤などの外的刺激によって指先の水分や油分が失われることで、皮膚がめくれてきてしまいます。
何かに引っ掛けてしまったり、無理にめくろうとすると健康な皮膚まで傷つけてしまうので注意が必要です。
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