デスクワーカーの肩こり・眼精疲労を改善させる作業環境の提案
肩こりや眼精疲労を解消するための作業環境として、重要になるのが先ほども紹介した「頭部前方偏位」の姿勢です。
ただし、意識的に顎を引き、頭を後ろに下げるようにしても長時間は続きませんし、無理に行うことで、余計な緊張を作ってしまい、逆効果になる可能性もあります。
作業環境を整えることによって姿勢が自然に修正されるようにすることが重要です。
要点としては
・パソコンの画面を普段より上向きにする
・椅子に座って作業せず、スタンディングデスクなど使用する
・なるべく大きな画面を使用して、一点を見続けることを避けるようにする。
などが挙げられます。
この中でも「パソコンの画面を普段より上向きにする」「座って作業しない」と言うのは比較的取り組みやすいのではないかと思います。
特に座って作業しないようにしたり、難しければ、作業中に適宜立ち上がったりすると言うことを意識することは姿勢の観点から考えるととても重要です。
人の姿勢は「倒れないこと前提に身体を無意識に調整する」ようにできています。
座ってしまうと、骨盤は後ろに傾きやすくなり、重心が後ろに偏ってしまうため、倒れないようにするために背骨が丸くなったり、頭を前に出したりしてバランスを整えてしまうからです。
これらは無意識に起こる反応なので、「気づいたら頭が前に出ていた」と言うことが起きてしまいます。
そうならないためにも、定期的に立ち上がって、骨盤を起こし背骨を伸ばす習慣をつけることは、頭が元の位置に戻りやすくする助けになります。
さらに女性にとって立つことによって足の筋肉を使うことで、全身の循環が改善されるためむくみや冷えなどの改善にも効果があると思います。
いきなり道具を揃えるのは難しいと言う方は、まず「定期的に立つ」ようにしてみてください。
作業環境を見直して肩こり・眼精疲労が同時に解消しましょう!
今回はデスクワーカー、特に女性デスクワーカーに多い悩みである肩こりと眼精疲労を同時に解消する方法を、VDT作業環境からお伝えしました。
最初にも述べましたが、女性はみなさん努力家で多少のことは我慢してしまう傾向があります。
それは私の経験上からも言えることです。
きっと周りに迷惑をかけないようにしようと言う優しい方が多いのだと思います。
一時的に耐えることは、場合によっては必要かもしれませんが、現在は人生100年時代と呼ばれ、昔よりも長期間労働しなければならない時代になりつつあります。
我慢しやすい人だからこそ、自分の身体のことを一番に思いやっていただきたいと思います。
今回の内容がその参考になれば幸いです。