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枕の高さと頭痛の関係について解説

頭痛に悩んでいる人は枕の高さに問題があるかも?

肩こりや頭痛などの症状に悩んでいる方の中には、枕の高さがあっていないことが原因だと言われることがあります。

 

今回の内容では、頭痛と枕の高さの関係には本当に関連性があるのかについて、解剖学や運動学の視点から考えていきたいと思います。

 

頭痛に悩んでいる人で、枕が自分に合っていないのでは?と考えたことがある方、はぜひ最後まで読んでみてください。

枕は高くても、低くてもダメ?

枕の高さについては、高すぎてはダメと言っている一方で、低くてもダメと言っている方もいます。

 

それもそのはずで、枕の高さについては適切な高さが人によって異なるため、一概には言えないのが現状だと思います。

 

枕の高さと頭痛の関係ですが、首の筋肉には、疲労により、周囲の血流の阻害や、神経が刺激されることによって、頭痛を引き起こす場合があります。

 

つまり、枕が適切な位置にないことによって、首の筋肉に負担が加わると、頭痛を引き起こす可能性があるということです。

 

実際に枕が合っていない場合、身体にどのようなことが起こっているのかを考えていきましょう。

 

例えば枕が高い場合、首が過剰に曲がった状態になることが予想されます。

その場合、首の前にある筋肉は過剰に縮み、筋肉周囲の血流が阻害されやすい状態と言えます。

 

さらに首の後にある筋肉に関しては、過剰に伸ばされている状態となります。

筋肉は伸ばされると、元に戻ろうとする性質があるため、伸ばされている状態でも常に力が入った状態になっていることが少なくありません。

 

結果として、首の前の筋肉は過剰に縮み、首の後ろの筋肉は過剰に伸ばされることで、力んだ状態になっていることが予想されます。

 

そのため、枕が高い状態では首の前後の筋肉が疲労することによって、痛みが出現しやすい状態になっていると言えます。

 

反対に、低い枕を使用している場合はどうでしょうか。

 

低い枕を使用している場合、首は通常よりも後ろに伸ばされている状態になります。

この状態は、首の前の筋肉は伸ばされていることになり、首の後ろの筋肉は縮んでいることになります。

 

先ほどと同様に、筋肉は縮んでいても、伸ばされていても疲労しやすくなっています。

 

そのため、低い枕の場合は、首の前の筋肉が伸ばされ、首の後ろの筋肉は過剰に縮むことによって、筋肉が疲労しやすい状態となります。

 

適切な枕の高さとは?

では一般的に言われている適切な枕の高さとは、どの程度の高さなのでしょうか。

 

フランスベッドさんのHPでは、「立っているときの姿勢が取れる枕の高さ」が理想と言われています。

参考:https://www.francebed.co.jp/umoureform/faq/pillow/height.html

 

頭の重さは体重の約1/10と言われているため、適切な位置に頭を配置できれば、首や肩にかかる負担も軽減できるため、立っている姿勢を基準に考えることは有効と考えます。

 

しかし、ここではもう一つの視点も持って欲しいと思います。

それは「完璧な姿勢は存在しない」ということです。

 

私たちの身体は、完全に停止することはありません。

見えないだけで、細かな運動を常に続けています。

 

寝ているときにも同様で、わかりやすい例は「寝返り」です。

 

私たちは、動くことによって姿勢をこまめに調整しているため、一つの完璧な姿勢が見つかれば、動かなくても良いということではありません。

 

枕に限ったことではありませんが、「姿勢」を考えるときに、良い姿勢を続けなければならないと考えがちになります。

 

実際には、姿勢を細かく調整できることの方が、良い姿勢をキープするよりも重要であると私は考えています。

 

そう言った意味から、枕の高さを考えてみましょう。

 

良い高さの枕を見つけることは大切ですが、その日の調子や具合によって、ある程度高さを調整できるようにしておくことも、重要ではないでしょうか。

 

例えばちょうど良い枕を、その都度買い換えるのではなく、タオルなどを使用し、高さを調整できるようにしておき、その日の調子に合わせて枕の高さを微調整できるようにしておけば、その日の最適な高さが見つかります。

 

地道な作業ですが、繰り返していくことで、枕の適切な高さの幅がわかるようになれば、首の負担も軽減され、頭痛の解消にも効果的ではないかと思います。

 

まとめると、枕の高さは「立っているときの頭の位置が再現できる程度の高さを基準にして、その日に合わせて高さを微調整できるようにタオルなどで補強していく」ことが効果的ということになります。

 

枕の硬さなどは好みの問題もあり、個人差が出るところではありますが、動きやすさを考えた場合、やや硬めの材質が良いかと思います。

 

今回は枕の高さと頭痛の関係について解説しました。

枕選びや、就寝時の環境を整える参考になれば幸いです。

 

 

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