通勤再開で膝が痛いときは何をすればいいの?
緊急事態宣言が解除されて仕事も以前のように、という方も多いと思います。
街には活気が戻りつつあるようで、私の近くの観光地にも人が増えてきました。
もちろん観光だけでなく、仕事でも通勤や出張など外に出る機会や、歩く機会が増えてきていると思います。
歩く機会が増えてきて、今までなかった痛みを感じるようになった方も多いのではないでしょうか?
歩くときに感じる痛みとして多いのは、「膝の痛み」ですね。
膝の痛みの原因として、よく言われるものが「関節の変形」です。
「膝の軟骨がすり減って、変形しているから痛みが出るんですよ」という説明がされることがあります。
たしかに膝の痛みを感じている人の中には、膝の変形を起こしている方もいます。
しかし、関節の変形は必ずしも痛みを引き起こすものではないため、膝が痛いからと言っても膝が変形しているわけではありません。
特に、最近歩く量が増えたことによって、膝に痛みが出てきた場合の方は、恐らくは関節以外の原因によるものが大きいと思います。
今回は、いくつかある原因の中でも筋肉に絞って、「膝が痛いときにケアしておきたい筋肉」として、膝の痛む場所ごとにオススメしたい筋肉をそれぞれ紹介していきます。
疲労していたり、過剰に負担がかかっていたりする筋肉によって、膝の痛みの出る場所が微妙に異なるため、あなたの痛む場所に対応する筋肉を中心にセルフケアの参考にしてください。
セルフケアの注意点
セルフケアでイメージすることと言えば、「マッサージ」や「ストレッチ」などをイメージすることが多いと思います。
もちろん、これらはセルフケアとして重要な要素であると言えますが、筋肉をケアするときには注意点があります。
筋肉をケアする場合、固まっている筋肉を緩めることが目的となります。
このとき筋肉は縮んでも硬くなりますが、伸ばされても硬くなるということを知っておく必要があります。
どちらにせよ、筋肉は硬くなるのですが、縮んでいるのか、それとも伸ばされているのかによって筋肉に対するケアの方法が異なります。
ざっくり言うと「縮んでいる場合には伸ばす。伸ばされている場合は縮める」ことが必要となります。
必ずしもこの通りにはなりませんが、大まかな方針としてご理解ください。
ちなみに、今回紹介する膝の痛みを引き起こす筋肉は、歩くときの膝の動きの特性上伸ばされて固まっていることが多いと考えます。
そのため、セルフケアも筋肉を縮めるように動かすことでより効果的なケアになると言えます。
その他の注意点としては、「痛みを出すほど強く行わないこと」です。
私たちはつい「強い方が効く。痛い方が早く治る」と考えてしまいますが、身体に関しては、きついから早く治るということはありません。
多少の刺激は必要ですが、痛みを与える必要はないため、気持ちの良い範囲で行っていきましょう。