カラダ

お腹ぽっちゃりタイプの人に共通している習慣について

「お腹ぽっちゃりを改善したい」

「痩せたはずなのにクビレがが変わった気がしない」

などの悩みがある方に向けて書きました。

 

みなさん、こんにちは。

私は理学療法士、いわゆる「リハビリのセラピスト」として、人の身体に携わりながら、もう一つの仕事としてエステサロンのスタッフとしても働いています。

 

身体の悩みについて、お客様からは「部分的に太りやすい人」「部分痩せしづらい人」など、体型に関係する悩みを聞くことが多いです。

 

今までの経験のなかで、身体の一部分がなかなか痩せない、スタイルが変わらないと悩む人には、いくつかの共通する部分が存在すると思っています。

 

そこで今回、お腹やお尻が太りやすいという方に共通する、ある重要な習慣について解説していきます。

 

 

私たちの身体は、毎日の食生活と生活習慣によって作られています。

誤った習慣によって、ダイエットの効率が落ちるだけでなく、運動するときに身体を痛めてしまう可能性があります。

 

今回はそんな生活習慣でよく起こる誤った姿勢について、解剖学や運動学的な知見を基にお腹がぽっちゃりするタイプの人の特徴について解説していきたいと思います。

 

 

今回の内容を簡単にまとめると、『お腹、お尻が太るタイプの人に共通した問題は、座りすぎているということです。座る時間が長くなることによって、姿勢が変化し、お腹やお尻が太く見えるようになってしまうのです。そのため、座りすぎからくる姿勢の影響を解決することは、お腹がぽっちゃりしているタイプの人にはとても重要なことだということです。』

 

では早速本題に移りましょう。

 

 

「座りすぎの習慣」を変えると、お腹ぽっちゃり、お尻ぺったんこが改善する

 

お腹、お尻太りに共通している習慣とは、「座りすぎていること」です。座っている姿勢は、骨盤が後ろに傾きやすくなっています。これを骨盤の「後傾」と呼びます。

 

骨盤が後傾していることによって、お腹とお尻の周りの筋肉が縮みやすい状態になっています。お腹が太る、ぽっちゃりしているタイプの人は、「座りすぎ習慣」により、長期間お腹の筋肉が緩んだ状態になることで、筋肉が硬くなり、血液循環も滞りやすくなります。さらに血液循環が悪くなっていると、筋肉も疲労しやすくなり、トレーニングの効果も下がってしまいます。

 

上記のようなこともあり、骨盤後傾で座りすぎ習慣のある方のお腹はたるんで見えます。それはお尻についても同様です。気になるお尻のトップの位置、つまり筋肉の中で一番膨らんでいる部分が下がってしまい平坦なヒップラインになってしまいます。

 

このようにお腹やお尻が太るタイプの人は、何気なく行っている「座りすぎ習慣」により、骨盤が後傾し、筋肉がたるんで、体型が変わりにくくなっていることが考えられます。

 

 

そして姿勢は日々の何気ない習慣から作られているといっても過言ではありません。つまりお腹が太る、ぽっちゃりするタイプの人が美しい体型になるためには、座りすぎという生活習慣を是非とも見直してみてください。

 

 

座りすぎ習慣を改善するための新しい習慣を作るコツ

お腹とお尻が太るタイプの人が痩せるために注意すべき生活習慣は、座りすぎ習慣からくる姿勢のゆがみであるということを説明してきました。今後はなるべく立つ機会を増やして、座る時間をダイエットすることが重要です。

 

骨盤が後傾方向に固まっている方のケアとしては、骨盤を前傾方向に動かして、骨盤の傾きのバランスを保つことが重要です。

 

そのためには、「立ち上がる」「着座する」という動作に注意することが重要です。立ち上がるという動作により、骨盤を前傾させる筋肉が働きやすくなり、足腰の筋肉も鍛えられます。着座するという動作で骨盤の前傾を意識することで、座った時の骨盤後傾を予防できます。

 

立ち上がる、着座するという動作中のコツは、股関節前面の脚の付け根に置いた手が太ももと骨盤に挟まれるような動き(蝶番運動)になっているかを確認することです。この動作により骨盤を含めた上半身を前にしっかり傾けることで、より効果的な骨盤前傾の運動になります。

以上のような動作に配慮することで、骨盤の傾きをリセットすることができるのです。

 

一般的にデスクワークをされる人には、20〜30分以上座る場合は一度立ち上がることが推奨されています。デスクワークの方の場合、気がつけば1〜2時間くらい座って作業してしまっていることもあると思います。そういう毎日の習慣を見直すことが、お腹が太るタイプの人が理想の体型になるための近道です。

 

 

座ったままできるエクササイズの方法

「座りすぎの習慣」がスタイルに影響しているのはわかったけれど、そうは言ってもなかなか立位で作業などできない仕事環境ということ、ありますよね。

 

そこで座ったままでもできる、オススメのエクササイズをご紹介します。これまで書いてきたように座りすぎ習慣により骨盤が後傾し、姿勢をゆがめ、お腹やお尻のラインを崩しています。そのため、このエクササイズは骨盤の後傾を修正して、骨盤自体をまっすぐにすることを目的に行います。

 

 

方法

椅子に座った状態で始めましょう。身体を前に倒す動きがあるので、前には何もない状態にしておくか、椅子を少し後ろに引いてスペースを作りましょう。膝は軽く伸ばしておきましょう。

※膝を軽く伸ばしただけで太ももの裏が引っ張れる方は膝の角度を直角くらいにして実施してください。

 

①脚のつけ根(=股関節)に手を当てて、股関節から身体が曲がるように前に倒していきます。

 

 

 

②股関節を曲げる意識ができたら、今度は手を足へと伸ばしながら身体をさらに倒していきます。

このときに背中が丸くならないように意識しましょう。視線はやや前方へ上げておくとよいでしょう。

 

③痛みが出ない範囲で身体を倒したら、また股関節を中心に身体を元の位置まで起こしていきます。

②と③を繰り返していきましょう。回数は特に制限はありませんが、ゆっくりと10回行うことを目標にしてみましょう。

コツは②のときには息をゆっくりと吐き、③のときにはゆっくりと鼻から息を吸うとリラックスしながらすることができます。

※動作中、息を止めないように注意しましょう。息を止めてしまうと身体に力みが入り、エクササイズがうまくできないことがあります。

 

この動きは骨盤の前傾を引き出すエクササイズであると同時に、脚の裏のストレッチや、股関節への感覚を意識する練習にもなっています。

そのため、お腹が太るタイプに多い、骨盤の後傾を修正するだけでなく、立ち上がったあとも、しっかりと股関節に体重が乗りやすくなり、お尻周辺の筋肉の引き締め効果が期待できます。

 

ぜひ一度試してみてください。

 

 

今回の内容が、みなさんの参考になれば幸いです。

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