以前、果物とダイエットは相性がいい、というお話をしたことがありますが、
じゃあ果物にはデメリットはないのか?と言われるとそうではありません。
実は、果物とダイエットの関係は賛否両論あるのです。
甘い果物は、それだけ糖もたくさん含んでいます。
今回はもう少し詳しく、果物のダイエット効果とデメリット、
取り入れるときの注意点をお伝えしようと思います。
果物に含まれる果糖は中性脂肪を増やす
果物には、主に果糖・ブドウ糖・ショ糖といった多くの糖が含まれています。
このうち、果糖は特に分解・吸収の速い糖類で、
食べてすぐにブドウ糖と中性脂肪に分解されます。
果物を食べすぎると糖だけでなく、中性脂肪を増やすという点が、
果物はダイエットに向かない、という最大のデメリットです。
血糖値のコントロールが難しくなる病気である糖尿病では、
「果物は食べてはいけません」という話をされます。
食物繊維が多く含まれる果物は、血糖値の上昇を緩やかにする作用がありますが、
過剰に果物を摂取すると分解されたブドウ糖と中性脂肪が溜まりすぎて逆に血糖値を上げ、さらには脂肪肝のリスクになってしまうと言われています。
ただ、果糖にもダイエットにプラスになる部分はあります。
砂糖に多く含まれるショ糖と比べ、果糖は甘味が1.2~1.5倍も多いと言われているので、少量でも満足感を感じることができるのです。
冷え性女子は注意 | 果物は体を冷やす?
また、カリウムが豊富な果物は、血圧を低下させ、体温を下げる働きがあります。
体内の塩分を排出作用があるのですが、それと一緒に熱も放出してしまうのだそうです。
確かに、夏野菜にカリウムが多い野菜が多いのも納得ですね。
東洋医学の世界でも、果物は「陰性」であり「冷性」の食べ物です。
なんと食べると体を2~4時間も冷やし続ける効果があるとか。
ダイエットともに冷え性にお悩みの方は、注意が必要ですね。
ダイエットの天敵 ドライフルーツ
ドライフルーツをグラノーラやヨーグルトに混ぜて食べるとおいしいですよね。
しかしドライフルーツを取り入れるならかなり注意しないといけません。
ドライフルーツは、水分を出して成分が凝縮されている分、グラム単位でのカロリーが高くなりがちです。
ついつい食べ過ぎてしまいやすいため、取り入れるときは、無糖のヨーグルトに少量で甘みを加える程度、など工夫する必要がありますね。
アーユルヴェーダ的果物の取り入れ方
アーユルヴェーダでは、
果物を食べるベストタイミングは「朝」「果物だけ」食べる、ということです。
果物は、他の食材と比べると消化のスピードが大きく違います。
それを同時に摂取すると、胃の中で消化しきれず悪いもの(アーマと言います)となり、消化の力を低下させてしまうのです。
せっかく栄養豊富な果物も、きちんと消化・吸収されず逆に体に悪いものになってしまうのです。
ダイエット中の甘い果物は、ダイエットのストレスを減らす癒しでもあります。
正しく、おいしく取り入れて、無理なくダイエットを成功させましょうね。