ダイエットをしている人なら「コア」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
そもそもこの「コア」とは何なのか知っていますか?
コアは腹筋背筋だけじゃない!コアマッスルとは?
コアとは、簡単にいえば「物の中心や核」という意味です。
つまりコアマッスルとは、「体の核にある筋肉」のことを指します。
よく聞くコアのイメージと言えば、「腹筋」「背筋」の2種類に分けてしまうパターンが多いですが、
コアマッスルは、体に中心にあり身体、特に骨盤と背骨を安定させる筋肉全てになります。
コアとインナーマッスルの違い
コアとよく似た言葉に「インナーマッスル」というものがあります。
インナーマッスルは日本語に直すと「深層筋」といい、身体の深い部分にある筋肉のことを指します。
これと対になる言葉が「アウターマッスル」です。
筋肉は何層にも重なって存在しており、体の表面にある筋肉がアウターマッスル、それよりも内側にある筋肉をインナーマッスルと呼びます。
広い意味でとらえると、腕や足にもアウターマッスルとインナーマッスルが存在するということです。
コアマッスル①腹筋群
コアと聞いて一番に思い浮かぶのが腹筋ですよね。
ただ、腹筋と一言で言っても、お腹の周りについているいくつかの筋肉を総称して「腹筋群」と呼んでいるので、腹筋でありながらコアマッスルではない筋肉もあります。
大きく腹筋は以下の3つに分けられます。
- 腹直筋
- 腹斜筋(外腹斜筋・内腹斜筋)
- 腹横筋
このうち腹直筋はいわゆるシックスパックを作る筋肉で、アウターマッスルに分類されます。
腹筋の中でコアと呼ばれるのは、腹斜筋と腹横筋、特に腹横筋のことを指します。
コアマッスル②脊柱起立筋群
背骨を支える背筋群ですが、その中でも特に深層にあるのが多裂筋と呼ばれる筋肉になります。
多裂筋は首から骨盤まで連なる筋肉で、背骨一つ一つについて背骨の動きを作り出しています。
コアマッスル③骨盤底筋群
骨盤底と呼ばれる、骨盤の一番底となる部分に位置する筋肉の総称です。
骨盤の中にある臓器を正しい位置に保ったり、骨盤自体を安定させてくれる役割があります。
骨盤底筋群は、この後紹介する横隔膜ともつながってはたらき、一番深いコアマッスルともいえます。
コアマッスル④横隔膜
横隔膜は肺の下についている平坦な筋肉です。
膜という言葉がついているので、筋肉でないと思われがちですが、実は大事なコアマッスルです。
横隔膜は呼吸に大きく関係している他、腹腔と呼ばれる空間の上側の蓋となる部分です。
横隔膜は多くのコアマッスルとつながっていて、身体の安定性を作り出します。
トレーニングやヨガのレッスンで、呼吸を意識すると安定したり力が出しやすくなるのは、この横隔膜の影響が大きいです。
「コアを鍛えよう!」「コアを意識して!」
と簡単に言われますが、実はコアと言ってもこんなに色々な筋肉を指していたのです。
それぞれに意識の仕方も変わってきますし、すべてを意識するのは至難の業です。
しかしコアを意識できるようになると、トレーニングの効果も変わってきますし、単なる筋トレがボディメイクに変わります。
自分が何を意識して、どうトレーニングすればいいのか、
考えてみることも大切ですね。