ぐっと寒さが増してきたこの季節。
冷えに悩む女性もまた増えてきたのではないでしょうか?
冬になると活躍するのがカイロ。
冷え性だからと全身に何枚もカイロを貼っている人もたまに見かけますが、
そのカイロの使い方、実は間違っているかもしれません。
体温が一度下がるだけで感染リスクも増える
現代人の平均体温は36.2℃。
昭和初期の平均体温は36.9℃だったという報告があります。
なんと1℃近くも下がっているのです!
体温が1℃下がると、免疫力は約30%、代謝は約12%も落ちてしまいます。
免疫力が下がれば様々な病気に感染するリスクが高くなります。
35℃台の体温はガン細胞が最も繁殖する温度とも言われているのです。
それだけでなく、冷えは
- 頭痛や肩こり
- 肌荒れ
- むくみ
- 便秘
- 生理不順
- 眠りが浅くなる
などの不調を招きます。
健康体重の人に比べ、肥満者の深部体温は最大で0.35度低かったという報告もあります。
ダイエットにおいても冷えは大敵なのです。
カイロを貼るおすすめの場所は?
肩甲骨の間
肩甲骨の間には「風門(ふうもん)」と呼ばれるツボがあります。
これは文字通り「『風』邪が侵入する『門』」とも言い、風門にカイロを貼って温めることで風邪予防にもつながります。
また、風門のあたりには僧帽筋という大きな筋肉があります。
僧帽筋を温めることで寒さからくる肩こりなどを和らげることもできます。
おへその下
お腹にはたくさんの臓器や血管が集まっています。
特に太い腹部大動脈という血管が通っており、温めた血液を効率的に全身に送ることができます。
生理痛がひどい場合などにも効果的です。
おへそより指2本分下には「気海(きかい)」、指4本分下には「丹田(たんでん)というツボがあり、
体中の気の中心とも言われています。
首の下の方
首を温めることで全身が効率よく温まります。
首の後ろには「大椎(だいつい)」というツボがあり、その上に貼るのが効果的です。
首を前に曲げた時に、後ろ側で骨が一番飛び出しているところです。
手先や指先の冷えが気になるという場合も、首にカイロを貼るのがおすすめです。
もっとカイロの効果を感じるには?
カイロを貼る時は、インナーと服の間に貼るようにしましょう。
服と服の間の空気を温めることで、温めた空気が逃げずに体の周りを覆ってくれます。
逆に、服の外側に貼ってしまうと熱が外に逃げてしまいます。
肌に直接触れるように貼るのは低音やけどのもとになるのでNGです。
カイロは上手に使えば2~3枚でも十分体全体を温めてくれます。
形・大きさも色々あるので、使いやすさを試してみてはいかがでしょうか?