デスクワークによってコリやすい筋肉とは?
最近ではパソコン作業などをはじめとした「デスクワーク」の割合が増えてきています。
これは近年のIT化によるものと、新型のウイルスの流行に伴うテレワーク・リモートワークの推進も関係していると考えられます。
テレワークによって、通勤する必要がなくなり、自由の時間が増えたと言う方がいる反面、肩こりや腰痛などの身体の不調を訴える人が増えていると言われています。
テレワークやリモートワークなど、パソコン画面を使用して行う作業全般をVisual Display Terminals作業(VDT作業)と言います。
最近では長時間のVDT作業による健康被害も問題視されることも増えてきており、今回紹介する「肩こり」に関する問題もVDT作業とは関連性の深いものであると言えます。
特に女性の場合は深刻化しやすい可能性が高く、実際の調査でも、女性は身体の不調を感じている人の約70%が「市販薬などの薬を服用しない」「受診しない」と答えているというとこがわかっています。
参考:https://kyodonewsprwire.jp/release/202101069429
つまり女性デスクワーカーは肩こりなど身体の不調を感じているのに我慢してしまう傾向にあると言うことです。
短期的であれば問題ないのかもしれませんが、現在は長期的に働くことが必要となる時代になってきています。
明らかな異常がある場合は、受診して適切な治療を受けるべきだと思いますが、受診するまでもない身体の不調などは、ある程度自分でケアできると、快適に作業ができ作業効率も上がるはずです。
今回は肩こりを感じる女性デスクワーカーが、セルフケアで押さえておきたい筋肉を3つ紹介します。
肩こりを感じやすい筋肉は、作業姿勢によっても微妙に違っています。
それぞれの筋肉がコリやすい特徴を押さえて、あなたの作業姿勢に当てはまりそうなものから始めてみてください。
押さえておきたい3つの筋肉とセルフケア方法
以下に紹介する筋肉の順番は優先度を表しているわけではありません。
自分の肩こりの状態や作業姿勢などの特徴に合わせて気になるものを選んでいください。
【その1:胸鎖乳突筋】
まずVDT作業において、負担のかかりやすい筋肉で代表的なものは「胸鎖乳突筋」と呼ばれるものです。
首の前に左右1つずつ存在します。
主にこめかみや目の周りの疲れや痛みなどを引き起こすと言われていて、頭が肩よりも前に出ている状態で長時間作業している場合に、縮んで疲労しやすくなります。
また顎が突き出た状態や歯を食いしばる、寝るときの枕が高いなどの傾向がある人も、胸鎖乳突筋が疲労しやすくなります。
セルフケアとしては、筋肉を直接摘んだり、押さえたりして筋肉をほぐすことが有効です。
胸鎖乳突筋は、思い切り息を吸ったときに首の前で見ることができます。
わかりにくい場合は鼻を摘んだ状態で息を吸うとよりはっきりわかります。
続く