続き
【その2:後頭下筋群】
2つ目は後頭下筋群と呼ばれる、首の後ろにある筋肉です。
この筋肉も先ほどと同様に頭を肩より前に出していることによって、疲労しやすい状態になっています。
後頭下筋群は目の動きにも間接的に関係しているため、蒸しタオルなどで目を休めることでも筋肉を緩められます。
後頭下筋群は行う作業内容によって疲労の仕方が異なるため、しっかりとケアするためには、作業内容に応じてケア方法を変えることが必要です。
もしあなたがパソコン作業を中心に行なっているとすれば、おそらく後頭下筋群は縮んで固まっている可能性があります。
パソコン作業で頭が前に出ている状態では、顔を上げる際の首への筋肉の負担が強くなります。
そのため、後頭下筋群が必要以上に縮んで固まってしまう可能性があります。
この場合、解決方法は筋肉を伸ばしたり、直接触ってほぐしたりすることが有効です。
ストレッチする場合は、顎を引きながら下を向くことで伸ばせます。
直接ほぐす場合、後頭部を触っていくと、首との境目付近で硬い突起のような部分があることがわかります。
その位置から首との境目を指で押していくことで直接筋肉をほぐし、柔らかくできます。
しかし、もしあなたがスマホを操作する時間が長いとすれば、後頭下筋群は伸ばされて固まっている可能性があります。
スマホ作業は、パソコン作業と比べて、顔を上げる必要がなく反対に常時下を向いている時間が長くなります。
そのため後頭下筋群は過剰に伸ばされ、固まってしまいます。
この場合は、筋肉を縮めることが有効です。
やり方は、自分の手を後頭部に当てて、後頭部でその手を押すように力を入れてみます。
このとき顎が突き出ないように、顎は引いた状態で行いましょう。
力を入れ過ぎてしまうと、他の筋肉にも過剰に力が入り逆効果になります。
このエクササイズは寝た状態でも可能です。
リラックスできる場所や姿勢で行いましょう。
【その3:僧帽筋】
僧帽筋は首・肩・背中に付着するとても大きい筋肉です。
VDT作業の場合、僧帽筋は伸ばされて固まっている傾向にあります。
VDT作業において僧帽筋が固まる場合は、机が小さい、もしくは机の上に物が多く、作業スペースが狭くなっている場合に多いと考えられます。
伸ばされて固まっている僧帽筋をケアする場合、息を鼻からゆっくりと吸いながら両肩を持ち上げ、口から息を吐きながら肩の力を抜いていきます。
伸ばされている筋肉は揉んだり、ストレッチしたりしても硬さが取りにくい傾向にあります。
そのため一度筋肉を縮めて、その後緩めるようにすることで効率よく柔らかくなります。
さらに僧帽筋は呼吸にも関連するため、ゆっくりと大きく呼吸することで僧帽筋の緊張を緩みやすくなります。
以上3つの筋肉とセルフケアを紹介しました。
あたなの作業状態や肩こりの状態に合うものがあれば、まずは試してみてください。
注意点は、痛みが出た場合はすぐに中止すること、首や肩の痛みですでに医療機関で治療を受けている方に関しては、専門家に相談の上、行うようにしてください。
健康的に働くために自分の身体は自分でケアできるようになりましょう
今回は、女性デスクワーカーがセルフケアするときに押さえておきたい筋肉を3つに絞ってお伝えしました。
仕事は一日の大半を過ごすことになり、デスクワークであれば多くの場合、座って作業することになります。
作業中の姿勢が偏っていれば、それだけ筋肉に負担がかかり、こまめにケアしなければ、肩こりなど身体の不調となって現れます。
逆にコリやすい筋肉など把握していれば、早めにケアできるので、身体の不調を感じる前に手を打つことができます。
これからの時代は、今までよりも長く働く必要性があり、それだけ健康の価値は高まっていきます。
自分で身体をケアできることは、より重要になっていくと考えられます。
ぜひ今回の内容を参考に、セルフケア頑張ってください!