腰痛、特に片方の腰だけ痛いという方は、ある特定の習慣を持っている可能性があります。
腰痛は、ビジネスパーソンの抱える身体の悩みの中でも上位に入るものです。
実際程度に差はあれ、誰しもが一度は「腰が痛くて仕事に集中できない」「腰が痛いから会社に行きたくない」と感じたことがあるのではないでしょうか?
腰痛は何も立ち仕事の方に起こるものではありません。
デスクワークや営業など、腰痛は業種に関係なく起こります。
実際、最近ではテレワークが普及し、職場環境が自分で選べるようになり仕事上のストレスは減っているように感じますが、経済産業省の資料によると「テレワークの普及により腰痛が出てきた」という方も一定数いるようです。
参考:
立ち仕事などの力仕事であれば、腰痛の原因も比較的わかりやすく、その解決策も明確な場合が多い印象です。
簡単に言えば立ち仕事の場合、「腰の筋肉を使いすぎていること」が原因であることが多く、解決策は筋肉を休めることになります。
※実際は、様々な要因が複雑に関係しているのですが、わかりやすくするためにあえて簡単にしています。
ですがデスクワークなど、普段力仕事をしていない人の腰痛は、日頃の何気ない習慣の積み重ねが腰痛を引き起こしている可能性があります。
習慣は普段から意識することが少ないため、見落とされがちで、腰痛も「気づけばいつの間にか痛くなっていた」ということもあります。
逆に言えば、普段からその何気ない習慣に気づき、少しでも意識すれば、腰痛を予防することにつながりますし、今実際に腰痛に悩んでいる方も腰痛の悪化を防ぎ、むしろ改善できるかもしれません。
今回は、そんな腰痛を抱えるビジネスパーソンがよくやりがちな「ある習慣」について解説し、具体的なケアの方法もお伝えしていきます。
今回の内容を簡単に説明すると、「腰痛を抱えるビジネスパーソンは、日頃のある習慣によって、お尻の筋肉に負担をかけている可能性があります。その習慣を見直し、お尻の筋肉をケアすることが腰痛の軽減や予防につながります」
ということになります。
ぜひ最後までご覧ください。
腰痛になりやすいある習慣とは?
結論から先にお伝えすると、腰痛に悩んでいるビジネスパーソンがよくやりがちな「ある習慣」とは、「財布をお尻のポケットに入れてしまうこと」です。
この習慣は感覚的にですが、男性に多い習慣かと思います。
実際には財布でなくてもスマホや鍵など、お尻のポケットに何か入れている状態と考えていただけたらいいかと思います。
ではなぜこの習慣が腰痛につながるのでしょうか?
それはお尻の筋肉に秘密があります。
お尻の筋肉はいくつもありますが、共通して腰から枝分かれした細い神経がたくさんあります。
太い神経と違って、細い神経は比較的簡単に圧迫されてしまい、圧迫されることによって神経が動きにくくなり、過剰な刺激を脳に送ってしまいます。(このときの刺激のことを侵害刺激と呼びます)
お尻のポケットに何かものが入っている状態で、椅子に座ったり、車の運転をしたりすることによって、お尻が過剰に圧迫されてしまいます。
通常であれば、座っているときに極端な姿勢の偏りがない限り、お尻には均等に圧がかかるようになっていますが、お尻のポケットにものを入れている場合(例えば財布)、財布が入っている側のお尻は反対と比べて、過剰に圧迫されてしまいます。
逆に、財布を潰さないようにするために、反対のお尻に過剰に体重をかけることで、逆側のお尻が過剰に圧迫されている場合もあります。
どちらにせよ、お尻のポケットにものを入れちる状態で座ることによって、どちらか片側のお尻に対する負担を強めてしまい、細い神経や血管を圧迫することによって、腰痛を引き起こしやすくなるということです。
ここまでしっかり読んでいただいた方の中には「お尻の筋肉が圧迫された場合、痛いのはお尻ではないのか?」と考える方もいるかもしれません。
案外知られていないことですが、先ほども説明したように、お尻の筋肉は腰の神経からの枝分かれです。そのためお尻が圧迫されたことによって、腰の神経が過剰に刺激されることによって腰痛を引き起こす可能性があります。
また私たちの身体というのは、実は鈍感で、特に背中に関して言うとかなり感覚が曖昧にできています。
そのため、仮にお尻から痛みを感じていたとしても、「腰が痛い」と思う方もいます。
以上の理由からお尻が過剰に圧迫されることによって、腰痛を感じてしまうのです。
「習慣が大事なのはわかったけど、すでに腰痛になっている場合はどうしたらいいの?」
という方もいると思います。
確かにすでに腰痛に悩んでいる方は、習慣を見直すだけで腰の痛みがすぐに軽減することはないと思います。
その場合は、習慣の見直しや同時に、お尻の筋肉をケアすることが重要だと思います。
次で詳しい方法を紹介します。