注意⁉︎テレワーカーの肩こりは「肩」を揉んでも良くなりません
この1〜2年の間に、私たちの働き方は大きく変わってきました。
「仕事する=会社に出勤する」ということが当たり前だった今までとは異なり、現在では「仕事は自宅やレンタルスペースでするもの」ということが当たり前になりつつあります。
そんないわゆる「テレワーク」「リモートワーク」と呼ばれる働き方によって、通勤からの解放や家事との両立が取れるようなったなど、テレワークによる良い影響がある反面、こういった声も良く聞かれます。
「テレワーク後から肩こりが酷くなった」
実際、肩こりには環境の変化によるストレスなども大きく関与しています。
姿勢の観点から考えると、テレワークにより生じた肩こりは「肩を揉んでも良くならない」ことが多いように思います。
肩に限らず、筋肉を揉んでも良くならないコリは、筋肉が伸ばされて固まっている場合が多くあります。
それはテレワークする人(テレワーカー)の肩こりも同様です。
伸ばされて固まっている筋肉は、「揉んだり」、「ストレッチしたり」しても筋肉がすでに伸びているので、効果が実感しにくくなっています。
ですが、テレワーカーの肩こりは、伸ばされて固まっている場所だけではありません。
本当に縮んで固まっている場所があれば、その部分をマッサージやストレッチなど行い、より効果的にセルフケアすることで、作業中の集中力や生産性が向上していくでしょう。
今回はテレワーカーの肩こりで本当に縮んでいる場所の説明と、簡単なセルフケアまでお伝えします。
「最近肩こりがひどい」
「肩を揉んでも良くならない」
という人は、ぜひ読んでみてください。
テレワーク中に凝る本当の場所は〇〇
結論からお伝えすると、テレワーカーは首の前の筋肉と後頭部の筋肉が縮んで固まっている傾向にあります。
これは首の前の筋肉「胸鎖乳突筋」、後頭部の筋肉は「後頭下筋群」と呼ばれています。
なぜこの2つの筋肉が縮んで固まりやすくなるのでしょうか?
それはテレワーク中の姿勢に原因があります。
テレワークは主にデスクワークで行うことが多く、長時間座った状態で作業していることによって、猫背や頭が前に出た姿勢になりやすくなります。
猫背になると背中や肩の筋肉は、伸ばされた状態で固まってしまいますが、首の前の筋肉は反対に縮んで固まってしまいます。
また後頭部にある、後頭下筋群は目の動きと連動していると言われています。
テレワーク中に長時間のパソコン作業で目を酷使すると、眼精疲労だけでなく、後頭部の筋肉も縮み固まりやすくなります。
肩こりは縮んで固まっている筋肉と、伸ばされて固まっている筋肉が混在している状態であることが多く、それぞれの筋肉の状態によって、解消する方法が異なります。
つまり、テレワーカーの肩こりの対処方法は、ざっくりいうと「肩の筋肉に対しては縮めるエクササイズ」、「首や後頭部の筋肉に対しては伸ばしてリラクゼーション」が基本的な考え方になります。