女性にとって恥ずかしいし出したくないもの…
と言ったら「おなら」ですよね。
気になってはいるものの、だれにも相談できない、ということはありませんか?
おならは腸内細菌の状態によって大きく変化します。
おならを知ることで腸の状態をチェックしてみませんか?
おならが出るのはよくない、というのは嘘だった
おならは、食事中に飲み込んだ空気や食べ物を分解したときに出す水素やメタンが主な成分です。
1日に作られるガスの量は400~1200ミリリットルと言われています。
食べ物を食べて消化する限り出てしまうもので、止めることはできません。
アーユルヴェーダの世界では、
「ゲップやおならなど、出すべきものを我慢してはいけない」
と言われています。
おならが出てしまうのは、いけないことではないのです。
ただ、ガスがたまりすぎるとおなかの不快感や下腹部の張りの原因にもなり、腸内環境の悪化により便秘にもなりやすくなります。
自律神経を刺激してイライラや倦怠感など、精神的にもよくない影響があります。
臭いおならは要注意
しかし、アンモニアや硫黄化合物が含まれることで臭いおならが出てしまうことがあります。
腸内の悪玉菌が肉類に含まれるたんぱく質や脂肪をエサにして生み出すガスが、臭いおならになるのです。
また、腸の蠕動運動が低下すると、腸内にたまった老廃物が腐敗することでもガスが発生してしまいます。
ちなみに、キャベツやブロッコリーといったアブラナ科の野菜や、ゴマには元々硫黄化合物が含まれていますが、
この種類のガスは体に無害なもので、また別のものと考えてください。
おなら対策にはどうしたらいいの?
そもそもおならの大半は食事中に飲み込む空気です。
早食いや、あまり嚙まないで飲み込んでしまう癖があるとおならが出やすい傾向にあります。
まずはよく噛んでゆっくり食べることを意識しましょう。
よく噛むことで唾液の分泌を促し、消化作用も上がるため、腸内環境の改善にも役立ちます。
食物繊維や乳製品を積極的に取り入れ、腸内環境を整えることはおならのにおいの改善に最も効果的です。
肉類だけでなく、野菜などもしっかり取り入れていきましょう。
どうしてもにおいが気になる場合は、お茶などに含まれるポリフェノールに消臭効果があると言われています。
腸は第二の脳と言われるくらい大切な器官です。
バランスの良い食事を心掛けて、腸内環境を整えることは、
おならの悩みを解決するだけでなく、心と体全体の健康にもつながっているのです。