今回の記事は
・脚痩せしたい
・運動をしてもあまり脚が痩せない
・食事を気にしているのに脚が太いまま
という悩みのある方に向けて書いています。
みなさん、こんにちは。
私は理学療法士、いわゆる「リハビリのセラピスト」として日々いろいろな方の身体の悩みに向き合いながら、エステサロンでコンディショニングの施術なども行っています。
サロンに来ていただくお客様からは、身体の「見た目」に関わる悩みを多く相談されます。
特に脚に関する悩みは多く、みなさんも様々なことを試していると思います。
なぜ、脚だけが痩せないのでしょうか?
「脚痩せしたい人」が思いつくことは、やはりスクワットなどの「エクササイズ」ではないでしょうか?
確かにエクササイズを行うことは、脚痩せをするために重要であると言えます。
ですが、その人の体型や姿勢は日々の習慣も大きな影響を与えます。
どれだけ鍛えても、悪い習慣を続けている限り、脚は細くなりにくいでしょう。
逆に言えば運動や食事はそのままでも、一つの悪い習慣を見直すだけで、あなたの脚は今よりも細くなる可能性があるということです。
一言で「習慣」といっても様々なものがあります。
今回は数ある習慣の中でも「歩行」に注目していきたいと思います。
歩行は日常的に慣れ親しんでいる動作のため、普段から意識することはほとんどありませんが、実は正しい方法で歩くことにより、脚痩せ効果を高めることが出来ます。
ということで今回は「脚痩せしやすい歩き方のコツ」について解説していきます。
今回の内容を簡単にまとめると
「脚痩せ効果を高めるためには、なるべく筋力を使わないで歩く必要があります。筋力をなるべく使わずに歩くためのポイントは踵にあります。踵を意識することで、余分な力を抜くことができ、美脚や脚痩せ効果に繋がります」
「普段の習慣を見直して脚痩せしたい」という方は、是非この先を読んでみてください!
では本編に移りましょう。
脚痩せ効果がある歩き方は楽な歩き方です
結論からお伝えします。
脚痩せ効果を高めるためには、余分な力が入っていない「楽な歩き方」になることが重要です。
「力を入れないと脚が細くならないんじゃないの?」
と思ったかもしれませんが実は逆で、力が入っていない状態の方が脚痩せ効果は高いです。
理由を説明します。
実は私たちが歩くときは、筋力をそこまで必要としません。
ですが、歩き方が悪く、身体に力を入れて歩いている人は、通常よりも筋肉に過剰な負担をかけながら歩いている状態になります。
効率よく痩せるためには、運動はもちろん必要です。ですが運動しているとき以外も脚の筋肉に負担をかけてしまうと、脚の血流が阻害されることで筋肉が張り、逆に太くなってしまいます。
筋肉は伸び縮みすることによって、血流が促されています。
そのため、適度に力が抜けて「楽に歩いている人」は、適切に筋肉が伸び縮みをしているため、歩くことによって自然と血流が良くなっていると言えます。
ということは、せっかくエクササイズをして「脚痩せをしよう!」と思っていても、歩き方が悪かったり、力んでいたりする人は脚痩せどころか、むしろ脚を太くしてしまう可能性もあるわけです。
では、どのような歩き方を意識すれば良いのでしょうか?
そのポイントこそが、「踵」なんです。
踵を意識することで脚痩せ効果が上がる理由
私たちの身体は本当に良く出来ていて、なるべくエネルギーを使わなくても歩けるように作られています。
効率良い歩行を可能にしている大きな要因が、「踵の形状」にあります。
踵という骨は足の裏の中では非常に大きな骨で、地面に着く側が丸い形をしています。
この丸い形が重要で、踵が丸くなっていることによって、歩くときに踵が地面に着くとタイヤが地面を転がるようにして、前へ進む力を生み出しています。
この推進力を生んでいる力は筋力ではなく、私たちの体重や重力を使っています。このメカニズムのおかげで、私たちは最低限のエネルギーで歩くことができます。
もし私たちの足に踵が無い、もしくはあっても丸い形状をしていなければ、歩くたびに過剰に筋力を使わなければならないので、とても疲れやすい歩き方になっていると思います。
試しに歩くとき踵をつけずに、つま先からつけて歩いてみてください。
つま先からつけることで、太ももの前を中心に脚全体の筋肉に力が入ることがわかると思います。
効率よく脚痩せできる歩き方のポイント
踵からつけて歩くことが、効率よく歩くためには重要だということを説明しましたが、そこからさらに発展させて、より効率よく脚痩せをするために必要な「歩き方のポイント」を解説します。
重要なことはもちろん「踵からつける」ことです。
ですが踵からつける意識が強いと、逆に力が入ってしまうため、踵のつけ方が非常に重要になります。
ですが踵からつける意識が強すぎると、逆に力が入ってしまうため、目安としては、足を前に振り出すときに「つま先を上げる」イメージより、「つま先を下げない」イメージの方が力も入りにくくなります。
さらにもう一つ。
踵からつけることで生まれる「推進力」を最大限に発揮し、筋肉の自然な伸び縮みを起こすためには、まだ大事なことがあります。それが「歩幅」です。
踵をつけて歩いていても、歩幅が狭いと筋肉の伸び縮みが十分に行われず、脚痩せ効果は期待できません。
効果的な方法としては普段よりも「少し大股で歩く」ようにしてみましょう。
目安としては、普段よりも「半足〜1足分前に出す」くらいから始めてみてください。
優先することは踵からつけることなので、大股になりすぎて、「踵からつけなくなる」ということがないようにしましょう。
歩幅には個人差があるので、ご自身で「楽に歩けている」という感覚があるか、確認することが重要です。
生活内容によって個人差はあると思いますが、私たちは1日に何百〜何千歩と歩いています。
その一歩一歩が脚痩せに繋がっていると考えれば、普段から意識しておくことをオススメします。
歩行を意識して、効率的に脚痩せしていきましょう
今回は脚痩せしやすい歩き方のコツとして、踵を意識することをお伝えしました。
私の経験上ですが、身体の一部分が痩せなくて悩んでいる方は、食事面より運動習慣や身体の使い方に問題があることが多いように思います。
この記事をきっかけに、普段の歩き方を見直して「効率的に脚痩せ」してもらえたらと思います。