何故かリモートワークになってから腰痛が強くなっていませんか?
私たちの働き方は、年々変化していて、特にここ数年で働き方はかなり変化してきました。
ライフワークバランスの重視、副業の解禁、そして現在では、会社に出勤せず自宅やレンタルオフィスなどで仕事する、「テレワーク」や「リモートワーク」と呼ばれる働き方も一般的な言葉になりつつあります。
特に会社に出勤することを強制されないリモートワークは、出勤がなくなることによって、自由な時間が増えたり、家事との両立が比較的容易になったりとメリットが大きい反面、最近ではこのようなことも心配されています。
「リモートワークになってから腰痛が悪化した」
「出勤していた頃より腰が痛くなった」
「会社に行かなければ腰痛はマシになると思ったが逆にひどくなった」
とくに都内などで働く方は、「毎日満員電車に乗りながら会社に着く頃にはすでにヘトヘトになっていたり」、地方の方も「片道1時間以上かけて通勤して、仕事が終わって帰ってくる頃には家で何かする気力もなかったり」と、通勤することに対して、良いイメージを持っている方は少ないのではないでしょうか。
「通勤のせいで腰が痛い。だから通勤が無くなれば、この腰痛もなくなるはず!」
そう考えていた方もいたかもしれませんね。
ですが実際は反対のことが起こっているんです。
実際に経済産業省の資料でも、テレワークを行っている1000人のうち31%が身体の不調を訴えており、その中でも主に「肩こり」や「腰痛」を訴えているとの報告があります。
参考:経済産業省HP
このような原因も、主に姿勢の観点から考えていくと、その原因や解決方法もわかってくると考えています。
そこで今回は、「つらい通勤がなくなったのになぜ腰痛が消えないのか」について、主に姿勢の観点から解説していきたいと思います。
「テレワークするようになってから腰が痛むようになった」という方には参考になると思います。
ぜひ最後まで読んでみてください。
通勤も立派な運動だった!リモートワークが及ぼした身体の変化について
結論からお伝えすると、腰痛が良くならない1つの要因は、リモートワークによって通勤がなくなったことによって「運動機会が減った」ことが挙げられます。
通勤というと、先ほども少し触れたように良いイメージがなかったかもしれません。
ですが、実際は通勤を強制されていたことは、身体を動かすきっかけを作っていたと解釈することができます。
私たちの姿勢は、常に変化していて、どれだけ良い姿勢でも長時間続けることで身体にとっては負担となります。
「通勤することの何が運動なの?」
「私は車通勤だからそこまで運動していたわけじゃない」
と思う方もいるでしょう。
通勤とは、「家から会社にいくこと」ですが、運動として考えた場合、実はさまざまな運動をしています。
もしかすると、「運動=ランニングやウォーキング、もしくは筋トレなど」とイメージしているかもしれませんが、運動は本来もっと広い意味で扱われるべきものです。
全ての運動が「痩せるため」「鍛えるため」の運動ではありません。
ここでいう「運動」とは、「身体を使うこと」です。
例えば、会社にいく電車に間に合うように朝食や支度を時間内に済ませることも立派な運動ですし、顔を洗う(人によってはシャワーを浴びる)などもある種の運動に含まれます。
車通勤という方も、一定の時間内に身体を起こして通勤の準備をするということまで運動だと考えると、実は普段から結構運動していたことになります。
ところがリモートワークになったことによって、通勤事態がなくなったことに加えて、通勤の準備をすることも同時になくなりました。
おそらく朝ごはんを食べない人や、顔を洗ったり、歯を磨いたりしないという人はいないと思いますが、それでも今までより時間が遅くなったり、場合によってはパジャマのまま昼頃まで仕事しているなんて方もいるのではないでしょうか。
実際のところ、私自身もたまにパジャマのまま朝から仕事していて、昼食を買うタイミングで着替えてないことに気づくということが度々あります。
そうして、少しずつ身体を動かす機会が減っていき、反対にリモートワークによって「座っている時間が長くなる」ことによって、腰やお尻の筋肉が固まり、腰の痛みが強くなってしまいます。
人の身体は、常に同じ状態を保とうとします。
つまり座っている時間が長くなれば、より座っている状態を保とうとするので、周りの筋肉も知らないうちに硬くなっていたり、立ち上がろうとするときには、脳から「痛み」や「だるさ」など感じやすくしたりして、私たちの身体はすぐに座らせようとしてきます。
これがリモートワーク中に運動機会が減ることによって、腰痛が強くなってしまうメカニズムです。
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