二の腕が太くなりやすい姿勢とは?
先ほどでざっくりと概要は説明したので、ここからは具体的にどの姿勢が二の腕を太くしやすい傾向にあるのかをお伝えしていきます。
二の腕が太くなりやすい姿勢の傾向は大きく2つのタイプがあります。
1つは骨盤が前に傾いているタイプ、そしてもう1つは骨盤が後ろに傾いているタイプです。
1つ目の骨盤が前に傾いているタイプの場合は、いわゆる「反り腰姿勢」の人がこのタイプに該当します。
特に反り腰の中でも、腰だけではなく「背骨が全体的に反っているタイプ」の場合は二の腕が太くなりやすい姿勢と言えます。
骨盤が前に傾き、背骨が反ることによって、肩を動かすときに重要な「肩甲骨」という骨が内側に移動してしまいます。
簡単に説明すると、私たちが肩を挙げるとき、肩甲骨は外側に移動することによってスムーズに挙がるようになっています。
ですが、背骨が過剰に反ってしまい、肩甲骨が内側に引っ張られることで、肩甲骨の動きが阻害され、肩が挙がりづらくします。
肩の挙がりづらさは、先ほど説明したように二の腕の筋肉を過剰に働かせ、結果として腕が太くなる可能性があります。
2つ目の骨盤が後ろに傾いているタイプの場合は、いわゆる「猫背姿勢」の人が該当します。
猫背姿勢とは背骨が曲がって丸くなっている状態を指します。
先ほど、背骨が反ると肩が挙がりづらくなると説明したので、少し混乱されるかもしれませんが、実は肩が挙がるときには、最後で背骨が伸びることが必要になります。
猫背姿勢の人は背骨が丸くなっているため、肩を挙げるときに背骨が伸びづらくなっています。
背骨の動きにより肩が挙がりづらくなるため、二の腕の筋肉が過剰に働きやすい状態になり、太くなる可能性が高くなります。
姿勢による影響は個人差があるため、全ての人が説明したようにはならないかもしれません。
ですが姿勢の偏りは肩の動きに関連していることは事実であり、一部の筋肉を過剰に使用することは、腕を太くする可能性を高めることになります。
二の腕が細くなりやすい姿勢になるには?
では、二の腕が細くなるために今からできることはなんでしょうか?
それは、二の腕の負担を減らすことができる、肩が挙げやすい姿勢になることです。
方法は、先ほどの「二の腕が太くなりやすい姿勢」のタイプによっても異なりますが、共通していることは、骨盤の傾きを整えて、背骨が柔軟になっていることが重要です。
この場合、姿勢の見た目にこだわり、無理に「良い姿勢」にしようとすると、背骨の動きが硬くなってしまい、肩の動きを邪魔してしまう可能性もあります。
大切なのは姿勢の偏りを減らしつつ、背骨の動きを柔軟にしておくことです。
例えば、反り腰タイプの場合は、主に腰や背中などの身体の後ろにある筋肉が硬いことが多く、ストレッチをする場合も、身体の後ろにある筋肉を中心に行うことで良い変化が出ると思います。
猫背タイプの場合は、反対に身体の前が硬くなりやすいので、身体の前にある筋肉をストレッチしていくことが重要です。
姿勢の偏りを整えることは、身体の使い方の偏りを整えることに通じるものがあります。
ご自身の姿勢の偏りに関係している筋肉を柔らかくしながら、背骨を固めないようにしていきましょう。
身体の使い方の偏りが少ない姿勢を目指しましょう
今回は二の腕が太くなりやすい状態を姿勢の観点から解説しました。
繰り返しになりますが、身体の一部が太くなってしまうような場合、姿勢による影響が関係していることが多いように思います。
ですが、一概に「良い姿勢」をすることが良いわけではなく、姿勢に合わせたケアを行い、動きやすい状態になることが、個人的には重要ではないかと思います。
今回の内容が参考になれば幸いです。