腰痛を持つ運転手は「あること」が習慣化している可能性があります
最近では、「腰痛=肉体労働の方だけに起こるもの」ではなく、「座りすぎ」から腰痛を引き起こす方も増えてきています。
特に、車の運転を日常的に行なっている人は、通常のデスクワークと比較しても、身体が自由に動かず、より腰痛になる可能性が高いと考えられます。
さらに、ある「運転中の習慣」を持っている方は要注意です。
今回はそんな腰痛に悩む運転手が、無意識に行なっている「ある習慣」について解説します。
仕事上、車の運転をよく行う人は、自分にこのような習慣がないか、ぜひ読んで確認してみてください。
腰痛に悩む運転手がしているある習慣とは
腰痛に悩む運転手が、無意識に行なっているある習慣とは、「お尻ポケットに財布などを入れたまま運転してしまうこと」です。
私の経験上ですが、この習慣は男性に多いように思います。
「財布をポケットに入れているだけで、本当に腰痛になるの?」と思うかもしれませんが、運転中の姿勢の変化によるストレスを考えると説明ができます。
お尻のポケットにものを入れている状態では、左右で見たときに片方のお尻が、もう片方のお尻よりも高くなってしまいます。
この姿勢のまま座ってしまうことで、ポケットに物が入っている方のお尻が高くなり、何も入っていない方のお尻は相対的に低くなることになります。
相対的に低くなっているお尻の方には、体重が移動しやすくなるため、低い方のお尻に体重がかかる時間が増え、お尻の筋肉に負担になる可能性があります。
多くの場合、体重がかかることで、同じ側にある腰の筋肉は伸ばされ、反対側の筋肉は縮むようになります。
つまり、体重が偏ることで腰の筋肉の使い方も変化してしまい、それが腰部への負担を強める可能性があります。
また反対に、相対的に高くなっているお尻が、ポケットにしまってある物によって圧迫され、それがお尻に対するストレスとなっている場合もあります。
お尻が高い方と低い方のどちらに影響が出るかは、座席シートの硬さや元々の姿勢、筋肉の柔軟性など様々な要因によっても変化するので、一概に言うことはできません。
共通していることは、左右のお尻の高さが違うことによって運転中の姿勢のバランスが崩れることは、腰に対して良い状態ではないと言うことです。
このような運転中の習慣は、無意識で行なっていることが多く、解決するためには意識的に習慣を見直していく必要があります。
車の運転時の何気ない習慣を見直しましょう
お尻のポケットにものを入れたまま運転してしまう習慣について重要なことは、体重が片方に偏っている習慣を修正することにあります。
そのため、意識してポケットに物を入れないようにするだけでは不十分です。
体重の偏りを修正するといっても、大きな運動は必要ありません。
お尻にかかっている圧を反対側や、前後に少し移動させるだけでも良いと思います。
また背もたれに寄りかかるなど、お尻にかかっている体重を背中に分散できるため、普段背もたれを使用していない人は、意識的に背もたれを使用することも効果的です。
これらは特別な準備なども不要のため、明日からすぐに取り組めるものになっています。
ぜひ一度試してみてください。
最適な姿勢で運転することが効率の良い腰痛予防です
今回は腰痛に悩む運転手が無意識に行なっている習慣について解説しました。
姿勢による影響は、人によっては些細なものでしかないかもしれません。
しかし長期的に積み重なった身体へのストレスは、自分でも気付かないうちに腰に負担をかけているかもしれません。
今回はその中のほんの一部を紹介しました。
みなさんの腰痛軽減に少しでもつながれば幸いです。