筋トレは、体を鍛えるだけでなく、ホルモン分泌を整えるのにもとてもいいとされています。
特に女性にとっては、美容や健康面でも多くのメリットがあります。
また、筋トレは脂肪燃焼だけでなく、女性ホルモンの働きを整え、より美容効果を高めるとされています。
実はダイエット中の女性にとって、筋トレは「美しく痩せる」ためにとても効果的なのです。
男性ホルモンと女性ホルモン
男性にも女性ホルモンが、女性にも男性ホルモンが分泌されています。
その割合の違いによって、性別の違いが表れます。
女性は元々女性ホルモンが多く分泌されやすい状態だということです。
女性ホルモンは、卵巣でたくさんつくられています。
その主な機能は、妊娠・出産のための体を作ることです。
女性ホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があります。
美肌づくりにも関係しているホルモンとして注目されています。
子宮や赤ちゃんを守るために脂肪をつきやすくする、というのがわかりやすい例ですね。
逆に、筋肉などをつきやすくするのが男性ホルモンです。
筋トレして、ムキムキになりたくない!と心配している女性も多いかもしれませんが、
女性は女性ホルモンの割合が多いので、よほどのことをしないとムキムキにはなれませんのでご安心を。
安心してトレーニングを楽しんでください。
ダイエットと女性ホルモンの関係
2つの女性ホルモンは、それぞれ働きが異なります。
エストロゲンは主に排卵前に分泌が盛んになります。
脂肪の燃焼を促し、内臓周りについた内臓脂肪を減らす役割があります。
さらに満腹中枢を刺激するので、食欲を抑える作用があり、ダイエットと相性がいいホルモンと言えます。
また骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きもあり、女性が閉経後に骨粗しょう症のリスクが高まるのもエストロゲンによるものです。
このエストロゲンは、美肌やハリのある肌づくりにも深く関わっています。
一方、プロゲステロンは妊娠準備のためのホルモンです。
主に排卵後に分泌が盛んになり、脂肪や水分を溜め込む作用があります。
そのため、むくみやすくなったり、体が重だるく感じたりします。
自律神経の働きも鈍くなりがちで、メンタルが不安定になってイライラすることが増えるのもこのホルモンの影響です。
排卵後から生理前にかけて体調や気分の変化がある場合、プロゲステロンの増加が関係していることが多いのです。
どちらが多ければ良い、というわけではありません。
どちらかが過剰に分泌されると、ホルモンバランスが崩れて太りやすい体質になってしまいます。
バランスがとれている状態が、健康であり、美しくいるためにとても重要です。
筋トレと女性ホルモンの関係
筋トレを行うことで、全身の血流が促されます。
これにより内臓機能が高まり、女性ホルモン分泌を指令する脳や、子宮、卵巣を活性化させることができます。
結果として、ホルモンバランスが整いやすくなります。
また、筋トレで全身をほどよく使うことで、体内のリズムも整ってきます。
自律神経の働きが正常になり、ホルモン分泌の周期も安定していきます。
これによって、月経前症候群(PMS)や更年期症状の緩和にも効果が期待できるのです。
さらに、筋トレはストレス発散にもなり、メンタルヘルスにも良い影響を与えます。
運動によって分泌される「セロトニン」や「ドーパミン」は、幸福感をもたらし、ポジティブな気分に導いてくれます。
ダイエットを成功させるだけでなく、女性特有の不調や心のバランスも整えてくれる筋トレ。
まさに、女性のための万能ケアともいえるのではないでしょうか。
やっぱり筋トレはすごいですね。