あの人なんだかいつも余裕があるな…
あの人すごく充実してそうだな…
そう感じさせる人が、あなたの周りにも一人や二人、思い当たるのではないでしょうか。
そういう人に共通しているのは、時間を浪費せず、上手に使いこなしているという点です。
「時は金なり」と言いますが、実際には金以上の価値を持つのが“時間”です。
失ったお金はまた稼げますが、失った時間は二度と戻ってこない。
だからこそ、人生を豊かにする鍵は、時間の使い方に隠されています。
しかし、そうは言っても日々の忙しさに流されてしまい、
「わかってはいるけど、自分には余裕なんてない」
「やるべきことに追われて一日が終わってしまう」
そんな声が聞こえてきそうです。
けれど、ここにほんの少しの意識の持ち方と、小さな工夫があれば、
どんな人でも時間の使い方は見違えるほど変わっていくのです。
人生を変えるきっかけになるのが、「時間管理のマトリックス」です。
人生も「時間管理のマトリックス」で差をつける
時間管理のマトリックスとは、よくビジネスの現場でタスク管理の方法として使われる方法です。
タスクを4つの領域に分類して、優先順位をつけながらタスクを管理していく、というものです。
【時間管理のマトリックス】
タスクを以下の分類で4領域に分けて整理していきます。
〈第1領域〉緊急度も重要度も高い領域。
何よりも先に着手しなければならない領域。
〈第2領域〉重要ではあるが、すぐに対応しなくてもよい領域。
即時に成果に結びつかないものの、全体の質を上げるために必要な領域。
〈第3領域〉緊急度が高いものの、重要ではない領域。
それほど重要でない電話や突然の来客対応など。
〈第4領域〉緊急でも重要でもない領域。
将来の役に立つことがほとんどない、時間の浪費ともいえる領域。
人生においても、家事・仕事、お子様の体調不良などなど、緊急度の高いタスクはあふれ返っていて、
時間は削られていくばかり。
でも、それよりも大切にしなくてはいけない領域は別にあるのです。
一番大切なのは「重要だが緊急性の低いこと」
ヨガをしたり、料理をしたり、読書をしたり、自分のために使う時間というのは重要ではありますが、
ついつい後回しにしてしまいがちなこと。
この領域というのは、すぐには結果に結び付かなくても、全体的な質を引き上げて、人生を豊かにしてくれるものです。
ストレスを取り除くことで家族関係がスムーズになったり、
体を整えることで仕事や家事も楽にできるようになるなど、
効率よく時間や労力を使うことができるようになり、結果的に自分の人生を素敵にする大切な要素でもあるのです。
【時間の有効活用】無駄をムダにしない本当の秘訣
無駄だ!いらない!なくしなさい!
と言われる第4領域(重要でも緊急でもない領域)ですが、本当に無駄なのでしょうか?
ここを克服するポイントは、
どんな時間も無駄にしない・無駄だと思わない
ということです。
特に仕事においては無駄であっても、人生にいては無駄になることは少ないでしょう。
第4領域だと思っていたことも、
そこに意味を見出したり、目的を作って行うことで、それはたちまち第2領域に変えることができます。
使う時間を大切にすることで、一つ一つの行動に意味ができ、
それが人生の充実度につながるのでしょう。