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テレワーカーの肩こり予防を姿勢から解説
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まとめるとテレワーカーの肩こりは、「座っている姿勢が長時間続くことによって、骨盤が後ろに傾き、背骨が丸くなることによって肩の筋肉が伸ばされて固まった状態」であると言えます。
テレワーカーの方で、「肩を揉んでも肩こりがあまり変わらない」と感じている方もいるかもしれません。
もし姿勢の影響により、筋肉が伸ばされて固まっているのであれば、筋肉を揉んでも効果を感じにくいと思います。
それは、「揉む」「ストレッチ」などの行為は、筋肉の一部、全体という違いはありますが、大きく言えば筋肉を伸ばす行為であるからです。
筋肉が伸ばされて固まっている場合は、筋肉を縮めるように動かすことが重要なのですが、
姿勢が原因で生じている肩こりの場合、肩のケアだけでは根本的な解決にはなりません。
そのため、テレワーカーの肩こりを予防・根本から解決するためには、肩の筋肉をケアすることに加えて、実は座りすぎによる骨盤の傾きをケアすることの方が、場合によっては重要になります。
姿勢からみた肩こり予防方法
テレワーカーが肩こりを予防するために必要なことは、姿勢による肩への負担を減らすことです。
簡単に言えば、骨盤の後ろへの傾きを減らすことや、骨盤を後ろに傾けてしまう筋肉をほぐすことが重要です。
骨盤を後ろに傾けてしまう筋肉はいくつかありますが、今回はそのなかでも「腹直筋」のケアの方法を紹介します。
腹直筋とは、一般的に言われている「腹筋」のことで、いわゆるシックスパックを作る筋肉のことです。
腹直筋は身体の前にある筋肉なので、腹直筋が縮むことで、骨盤が後ろに傾くイメージはつきにくいかもしれませんね。
逆に言えば、意識していないところなので硬くなっている人が多いとも言えます。
今回は腹直筋のストレッチの方法をご紹介したいと思います。
具体的な方法ですが、姿勢はうつ伏せで行います。腰が痛い方はお腹にクッションや枕を当ててください。
- うつ伏せの状態から両肘をついて、上半身、特に胸を床から離していきます。
- お腹の伸びている感覚を感じながら、肘を徐々に伸ばして、身体を反らせていきます。
このとき顔は上を向けるように意識すると、より筋肉の伸びを感じやすくなります。
目安は約30秒〜1分程度保持してみましょう。
うつ伏せで行うことで、骨盤も前に傾きやすくなり、普段の骨盤が後ろに傾いた姿勢をリセットすることにもつながります。
痛みが強い場合は無理せず痛みのない範囲で行いましょう。
腹直筋が硬い人は、うつ伏せの状態を保持するだけでも効果があると思います。
テレワークの合間の休憩のときに試してみてください。
安心してテレワークしていくために
今回は、テレワーカーの肩こり予防のための姿勢ケアを紹介しました。
これからしばらく自宅での作業する方も増えてくると思います。
肩こりなどの身体の不調は、今回紹介した姿勢の影響以外にも、運動不足や精神的ストレスなど、さまざまな要因が考えられます。
「姿勢だけ良くすればいい」とは思わずに、日頃から運動習慣をつけたり、ストレスを発散する時間をつくったりしながら、健康に気をつけて楽しく働いていきましょう。
今回の内容が参考になれば幸いです。