デスクワーカーが肩こりを解消するための作業姿勢の見直し
デスクワーカーの肩こりは、座っている姿勢が良い悪いと言う話ではなく、そもそも「座りすぎている」ことに原因があります。
そのため、デスクワーカーの作業環境は立ちやすい環境、もしくは立ったまま作業ができる環境が望ましいと言えます。
最近では、立った状態でも作業ができる「スタンディングデスク」と呼ばれるものがあります。
高さが調整できるもの多く、幅広い姿勢で作業できることが利点として挙げられます。
「立って作業しても、パソコン作業していては肩こりになるのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
確かにパソコン作業自体は肩の緊張を高める可能性があるため、パソコン作業で肩こりを感じる方もいると思います。
ですが、座って作業する時と違い、立って作業している場合は、座っているときと比べて背骨が動きやすい状態のため、肩甲骨が動きやすい状態であると言えます。
そのため、作業中に肩を動かしたりすることによって、通常より肩周りの筋肉が動き、循環改善しやすいことが考えられます。
さらに立っている状態はそれ以外の動きも行いやすくなっています。
例えば、「歩行」です。
座っているときに歩こうとする場合、当然ですが一度立ち上がる必要があります。
ご高齢の方でない限りは、立ち上がること自体は何ら問題ないことが多いと思いますが、このひと手間が面倒で、作業場面ではよほどの用事がなければ私たちは立ち上がることはしないと思います。
実際、座りすぎによる健康被害を予防するために推奨されているのは、「20〜30分に一度は立ち上がる」と言われています。
しかし実践するには相当意識していないと継続することは難しいと思います。
1つ1つは些細なことかもしれませんが、このような小さいことの積み重ねが徐々に身体に負担となって現れてきます。
スタンディングデスクなどを使用し、立って作業することで、「立ち上がる」という小さなひと手間を解消できます。
そうすることで、ちょっとしたことでも身体を動かせるようになり、結果として身体の循環が保たれたり、筋肉の余分な緊張を軽減したりできるため、肩こりに対しても有効ではないかと思います。
スタンディングデスクは今では家具屋や、ネットショップでも一般的に販売されています。
気になった方は一度、どのようなものがあるかチェックしてみてください。
これからは身体のことを考えられる人が高い成果を上げていく時代です
今回はデスクワーカーの肩こりについて、主に作業姿勢から解説しました。
今では人生100年時代と言われ、今までの時代よりも長い時間働くことが必要になってきています。
つまり。身体を健康的に保ちながら働ける人こそが、将来大きな成果を挙げられると言うことではないでしょうか。
人生は長距離走と同じようなものだと言われます。
無理な作業姿勢で、短期的な効果を求めるよりも、身体のことを正しく知り、長期的に高い成果を挙げる人になってほしいと思います。
今回の内容がその参考になれば幸いです。