作業姿勢ごとのセルフケア②スマホ作業に多い肩こり
次にスマホ作業について解説します。
最近ではスマホでも簡単な作業はできるようになっていたり、作業内容によってはスマホの方が効率よく行えたりすることも多くなっていたので、仕事中でもスマホを使う頻度は多いのではないでしょうか。
パソコン作業と異なり、スマホ作業では作業机などを使用しないことが多く、そのためパソコン作業と比べ、頭が下を向きやすい状態になっていることが予想されます。
頭は非常に重く、体重の約1割あると言われているので、体重が40kgの人で4kg、50kgの人では5kgもの重さがあります。
下を向くことによって、その重さに加え、スマホ作業で首を前に傾けていることで、首にかかる負担はかなり増えていることになります。
首が前に傾いているときには、「板状筋」と呼ばれる首の筋肉が、過剰に伸ばされていることになります。
板状筋とは頭から首にかけて繋がっている筋肉で、主に頭を持ち上げる際に働きます。
この板状筋が過剰に伸ばされている状態が続くことによって、首の周りの血流が循環不良を起こし、肩や首にかけてのコリやだるさを引き起こす可能性があります。
筋肉のケアのポイントで伸ばされている筋肉をケアする場合は、縮めることが重要です。
そのためスマホ作業で生じた肩こりは、首の筋肉である板状筋を縮めることが効果的なケアのポイントとなります。
方法ですが、両手で首の後ろを軽く押さえておきます。
その状態で、ゆっくりと上を向いてみましょう。上を向くことで板状筋は縮み、過剰に伸ばされている状態を変えられます。
手を当てることで、首が全体的に動きすぎないようにしています。
また手を当てる位置を少しずつ変え、動かしたときに気持ちの良い場所を探してみましょう。
注意点としては、こちらもゆっくり行うこと、痛みが出る場合は無理に行わず、痛みの出ない範囲で行うようにしましょう。
これからのデスクワーカーは自分で身体をケアしていく時代です
今回は作業姿勢別の肩こりセルフケアのポイントを解説しました。
最近ではデスクワークする人は増えてきており、テレワークの推進などもあり今後さらに増えてくることが予想されます。
特に肩こりなどの身体の不調は病院にも相談しにくい症状の1つだと思います。
もちろん身体に不調があれば、まずは受診することが大切ですが、自分でもある程度身体の不調に向きあっていくことも重要になっていくのではないかと考えています。
今回の記事を参考に、少しでも身体のことについて知っていただけたらと思います。