ストレッチポール®︎も万能ではありません
前回では肩こり腰痛にはストレッチポール®︎が効果的という内容でストレッチポール®︎の効果について解説しました。
しかし全ての方に有効というエクササイズやグッズというものは存在しません。
ストレッチポール®︎も同様で、効果的に使える人とそうではない人が必ずいます。
効果的に使える人は、継続して使用していくことで効果をより感じられると思いますが、問題なのは効果的に使えない人です。
効果的に使えない人は、使えば使うほど知らない間に身体に負担をかけてしまう可能性があります。
身体を良くしようとしているのですから、反対に身体に負担をかけることはなるべく避けていきたいですね。
今回は、ストレッチポール®︎をはじめとする、円柱上のエクササイズグッズの使用が向かない人の特徴を解説して、後半では自分が効果的に使えるのか、それとも使えないのかを判断するための自宅でできるセルフケアを解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
ストレッチポール®︎が向かない人は?
ストレッチポール®︎が向いない人は、背骨の変形などによって物理的にストレッチポール®︎に乗れない人を除いた場合、「不安定性に対して過剰に反応してしまう人」と考えられます。
例えば、以前に腰や背骨に怪我や手術して物理的に背骨が不安定になっている方や不安定性に対して過剰に緊張してしまう(呼吸が浅くなったり、止まったりしてしまう人)は、使用することによって背骨周辺の筋肉を過剰に働かせてしまう可能性があります。
そのほかにも背中やお腹周りの筋力が弱い人の場合は、通常のサイズを使用すると過負荷になってしまい、背骨の不安定性が強まり、関節に負担をかけたり、背骨の不安定性に対して筋肉を固めて補おうとして、腰や背中の筋肉の負担を強めたりする可能性があります。
そのような方は、身体の特徴に合わせて、サイズや形を選んで使用する必要がありますが、それはインストラクターの方や、身体に対する専門的な知識を持っている方に相談することをオススメします。
簡単にまとめると、円柱上のエクササイズグッズが向かない人の特徴は以下のようになります。
・背骨の不安定性が強い
・お腹周囲の筋力が弱い
・過度に緊張してしまう人
これらの人は、いきなり使用すると身体にとって逆効果になってしまう可能性があるため注意が必要です。
不安定性の強い人や、緊張しやすい人はストレッチポール®︎を使用してはいけないわけではありません。
段階を追って、徐々に負荷(難易度)をあげていく必要があると思っています。
最後にストレッチポール®︎を購入する前の方や、うまく使用できない方に対して、自宅でできる簡単なセルフケアをお伝えしたいと思います。
ストレッチポール®︎を買う前に実施しておきたいセルフケア
私はストレッチポール®︎や、そのほかの類似品に共通する効果が、背骨をあえて不安定にさせて背骨全体の可動性を引き出すことにあると思っています。
そのため、最初の段階ではもっと簡単にできることから始めて、徐々にストレッチポール®︎のような難易度の高いものへと進めていくことが重要です。
自宅にあるものでオススメは「バスタオル」です。
バスタオルを円柱上に丸めて、背中や腰に当てるだけでも背骨の可動性はある程度引き出すことが可能だと考えます。
もちろん正規品と比べると、その効果は低く、適切な効果が得られるわけではありませんが、背骨の可動性を引き出すという意味においては、同様に効果があると考えます。
またバスタオルは体重がかかることで、形状が変わるため安全に使用できます。
【具体的な方法】
バスタオルを丸めておきます。(固定したい場合はテープや紐で縛っておいても良いでしょう)
バスタオルを縦にして置き、その上に背中もしくは腰を乗せて仰向けに寝ます。
バスタオルに乗ることで、背中や腰が左右にゆらゆら揺れやすくなっていることがわかると思います。
その状態のまま、深呼吸をしたり、さらに身体を左右に揺らしたりしながら背中や腰の筋肉を緩めていきましょう。
長時間使用することで、身体に痛みが出る可能性もあるため、1~2分程度実施したらタオルの場所を変えるか、一度起き上がって休憩を少し挟みましょう。
個人的にはまずバスタオルでセルフケアし、感触を確かめてから、より高度な内容はストレッチポール®などを使用していくという流れがいいのではないと思います。
身体にあったセルフケアやエクササイズを選択することが大切です
今回は、ストレッチポール®︎などの円柱状のエクササイズグッズが身体に合わない人の特徴について解説しました。
現在では調べれば、さまざまなエクササイズの方法や、セルフケアグッズなどが見つかります。
その中のほとんどものは、身体に取って良い効果があるものだと思います。
注意が必要なのは、必ずしも「あなたの身体に取って良い効果があるのかはわからない」ということです。
まずは簡単に始められるものから、自分の身体に合うかどうかを確かめてみましょう。
あなたの身体にある方法は必ずあるはずです。
今回の内容が参考になれば幸いです。