
長浜市や湖北地域では、年齢に限らず若い女性から肩こりの相談が非常に多くあります。
特に多い訴えは
「デスクワークで肩が重い」
「夕方になると首がつらい」
「マッサージを受けてもすぐ戻る」
というケースです。
肩こりの背景には様々な要因がありますが、その中でも大きく関係しているのが「持続姿勢」です。
同じ姿勢を長時間続けることは、姿勢を保持し続けるという運動を行っているということです。
それによって、気づかないうちに首や肩の筋肉に負担をかけやすくなることが知られています。
この記事では、肩こりで悩む方のために、肩こりと持続姿勢の関係について理学療法士の視点から解説します。
持続姿勢とは

持続姿勢とは、同じ姿勢を長時間続ける状態を指します。
例えば
・デスクワーク
・スマートフォン操作
・車の運転
・パソコン作業
などが代表的です。目安としては30分以上同じ姿勢を保った状態です。
これらの姿勢では一見負担がないように思えて、同じ姿勢を保持するという運動を強いられて、首や肩の筋肉が一定の緊張状態を保ち続けることになります。
専門的に言えば、等尺性収縮をしている状態です。
筋肉は本来、動くことで血流が保たれます。伸びたり縮んだりして、ポンプのように働くこともあります。
しかし同じ姿勢が続くと筋肉の活動が固定され、疲労が蓄積しやすくなると考えられています。
さらには、重力の負荷に筋収縮の負荷が加わることで、頸部への圧力も増してしまします。
研究では、長時間の座位姿勢や頸部屈曲姿勢が首肩部痛のリスク要因となる可能性が示されています。
頭の位置と肩の負担
持続姿勢の中でも特に多いのが、頭が前に出る姿勢です。頭前方位と言います。
人の頭は約4〜6kgあり、体重の1割程度であるとされています。
頭が前に出るほど、てこの原理が働いてしまい、頸部にはその重さ以上の負担が増えてしまいます。首や肩の筋肉はその頭を支えるために働き続けることになります。
この状態が長時間続くと、縮んだ筋肉への血流は減少するため、肩周囲の筋肉の疲労につながることがあります。
デスクワークやスマートフォン操作では、この姿勢になりやすいことが知られています。
理学療法士としての観察
PHYSIOで肩こりの評価を行っていると、肩こりの方の多くに共通する特徴があります。
それは特定の首や背中の動きが少なくなっていることです。すべての筋肉が硬く動きが少なくなっているわけではないことが興味深いですね。さらに、動きが少なくなっている筋肉が凝っている方もいれば、伸びてしまっている筋肉が凝っている方もいらっしゃいます。
特に長浜地域では車通勤の方が多く、1日の中で座っている時間が長い方をよく見かけます。
肩こりが長く続いている方では
・背中が丸くなる姿勢
・首の動きの減少
・肩甲骨の動きの少なさ
などが見られることがあります。
このような状態では肩周囲の筋肉に負担が集中しやすくなります。
姿勢だけでなく「動きの少なさ」も肩こりの要因になると考えられます。
持続姿勢による負担を減らす工夫
持続姿勢による負担を減らすためには、姿勢を変えることが重要です。
例えば
・30〜60分ごとに立ち上がる
・肩を回す
・背伸びをする
といった簡単な動きでも、筋肉の活動が変化します。
産業衛生分野では、ディスプレイを見つめるVDT作業の方は、20分に一度、20秒程度作業を中断し、小休止を取ることを薦めています。
また、肩甲骨を動かす運動も肩周囲の負担を軽減する可能性があります。
日常生活の中で少し体を動かす時間を作ることが大切です。
PHYSIOで行っている肩こりへの対応
リハビリ&トレーニングPHYSIOでは、肩こりの背景にある要因を整理することを大切にしています。
例えば
・AIも使った姿勢評価
・動作分析
・関節の動きの確認
などを行い、体の状態を確認します。
肩こりは肩だけの問題ではなく、姿勢や動き方が関係していることも少なくありません。
長浜市や米原市、彦根市など湖北地域で肩こりが続いている方は、体の状態を確認してみることも一つの方法です。
参考文献
Ariëns GA et al. Occup Environ Med. 2001.
Côté P et al. Eur Spine J. 2008.
Gross A et al. Cochrane Database Syst Rev. 2015.

