腰痛の解消は従業員の生産性高める上で重要です
最近では、プレゼンティーイズムと呼ばれる、病院に行くまででもない身体の不調により、業務の生産性が低下していることが問題視されています。
逆に、企業が従業員の健康を守ることで、業務の生産性も高まり、さらには従業員のモチベーションの増加や帰属意識の高まりなども期待できます。
従業員の身体の不調といっても様々なものがありますが、腰痛は身体不調の中でも上位にランクインしており、現在のリモートワークやテレワークなどの増加も相まって今後さらに増えてくることが予想されます。
つまり、企業が従業員の腰痛に対して、予防・解消できれば、企業全体の生産性の向上にも寄与できると考えます。
今回は、そんな腰痛の大まかな解説と、職場で取り組める腰痛予防の取り組みについて解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
腰痛を解消する上で重要なこと
腰痛には様々な要因が複雑に関与しているため、一貫した解決策はありませんが、最近の傾向としては、肉体労働に伴う腰痛よりも、デスクワークなど身体を動かさないことによって生じる腰痛の割合が増えているように思います。
肉体労働における腰痛に関しては、身体の使い方などによって、腰の筋肉に過剰に負担がかかっている状態と考えられます。
反対に動かないことによって生じる腰痛に関しては、動かないことにより、筋肉への血流の循環が阻害されていることも一つの要因です。
座っている姿勢自体が、腰に負担をかける姿勢になっているということは案外知られていない気がします。
腰をはじめとする背骨の間には「椎間板」と呼ばれるクッションが入っています。この椎間板へのストレスは、立っているときよりも座っているときの方が強くなっているのです。
さらに、肉体労働では、歩いたり、身体を動かしたりする頻度が多いのに対し、デスクワークでは、動かす場所はマウスやキーボードを操作する指や腕のみと、身体を動かす割合が少ないことも、腰痛を助長する要因だと考えられます。
つまり、従業員の腰痛を解消するためには、肉体労働によって腰痛が生じているのか、それともデスクワークによる運動不足で生じているのかを把握しておく必要があります。
では最後に、要因別の腰痛の解消方法について解説します。
腰痛を解消する仕組みは今後の経営には重要です
肉体労働に伴う腰痛に関しては、疲労した腰の筋肉を緩めることが重要になります。
反対に、デスクワークに伴うような腰痛に関しては、身体を動かす機会を作ることが重要になります。
肉体労働に伴う腰痛に関しては、以下のことが重要であると思います。
・業務量が過剰になっていないか
・身体の使い方が力任せになっていないか
・定期的にセルフケアしたり、コンディショニングを受けたりしているか
特に身体の使い方に関して多くみられるのは、重たい物を持ち上げる際に、腰を曲げてしまうことが挙げられます。
重たい物を持ち上げる際には、脚の付け根である股関節を曲げて、背骨が過剰に曲がらないように配慮する必要があります。
またセルフケアする際には、腰痛に関連する筋肉のストレッチなどを指導することも有効です。
ストレッチする場合、例えば下の図のように、背骨の筋肉を満遍なく伸ばすことが、最初は重要です。
定期的にストレッチする時間を業務の中に取り入れても効果的と思います。
デスクワークなどに伴う腰痛には、以下のような内容を取り入れることが重要です。
・定期的に立ち上がる習慣をつける
・業務の合間に運動できるような時間を設ける
・セルフケアやトレーニングの方法を伝える
この中で最も取り組みやすいものが、「定期的に立ち上がる習慣をつける」ことだと思います。
座りすぎを予防するためには、20〜30分に一度は立ち上がることが推奨されています。
立っている時間は、短くても大丈夫です。
例えば、アラームなどを設定して定期的に立ち上がるような環境を設定しても良いと思います。
定期的な運動に関しては、難しい運動は不要で、例えば身体を後ろに反らせるような動きを、休憩の合間に行うでも効果的と考えます。
デスクワークの場合、背中が丸くなりやすく、背中を反る動きは反対に少なくなりやすいため、定期的に取り入れることをオススメします。
いきなり全てを取り入れることは難しいため、まずは今の職場に取り入れやすいものから、少しずつ始めていくことが重要です。
今回は、職場の腰痛予防に注目して解説していきました。
お勤めの職場に生かせるような、ヒントがあれば幸いに思います。
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